2007年5月号 3面 |
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300拠点を目指して ナルクの活動は地域から始まる C千葉のケース 千葉県では、拠点の単位は原則として市町村であること確認して発足した。 平成10年、民間企業の役員と労組の役員という異質の二人が呼びかけ人となり、全県を網羅するブロック制で千葉拠点が設立された。 二人のコンビネーションとリーダーシップは抜群だった。当初は会員が少ないので県内をA(北西部)、B(中央)、C(南部)の3つに分け、ブロックごとに会員を拡大し、分離を促進していった。各ブロックから副代表、運営委員を選出し、いつでも独立できる体制をとった。その結果、 Aブロックから 「市川」「浦安」「東葛」 Bブロックから 「舟橋」「千葉」 Cブロックから 「かずさ」が誕生した。 そのほか県東部に「茂原」、南東部に「銚子」がナルクの理念に賛同された方の周到な準備と既存拠点の力強い支援で相次いで誕生した。 ナルク東葛の西村代表は「千葉は異質な二人の強い意志で当初の予定通り順調に分離独立が行われた。やはり目標を定めたブロック制は、分離独立には有効であり、実効性があることを身をもって感じた」と語っている。 独立という目標を掲げたブロック制は、極めて有効な手段であることを証明した顕著な例であろう。 |
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思いっきりスコットランド ナルク海外研修 締め切り迫る ![]() ロンドンにはナルクの理念に共鳴しボランティア活動を続けている「ロンドンボランティア会」というグループがあります。 今年の海外旅行は英国の福祉施設を訪問し、介護・福祉の現状を学びますが、このグループとの交流も企画の目玉です。 今回の訪問でロスやスイスと同じようにナルクの海外拠点になることを期待しています。 旅の起点は歴史と庭園で有名なスコットランドです。雄大な風景に包まれながら古城からウイスキー蒸留所まで、ハリーポッタの魔法でお馴染みのスコットランドを心ゆくまで堪能します。 ロンドンからパリは憧れのユーロスターに乗車します。 まだ定員に若干の余裕があります。お申し込みはお急ぎください。 出発は6月18日(月) 帰国は6月25日(月)費用は関空発で32万5千円です。 成田発は6人以上で可能です(335,000円) |
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23人が匠の技の一端を学ぶ 高山祭見物を兼ねた研修旅行 4月14日と15日の両日、日本3大美祭りの一つと言われている「飛騨高山祭り」が、今年も全国から大勢の観光客が集まり賑やかに行われた。 ナルクでも3月の会報でこの祭りの見学を兼ね、飛騨匠の技を学ぶ木工教室の体験参加を呼びかけたところ、全国から23名の応募があった。このうち3名の方が前日から泊まり込み「木工基本編」を体験した。 ![]() 祭りの初日14日は、岐阜県で最も古い料亭「州さき」で武家の伝統的料理「宗和流本膳料理」を堪能した後、満開の桜の中を12台の屋台がそれぞれ100個もの提灯を灯して練り歩く幻想的な宵祭りを楽しんだ。 本祭りの15日は祭りの行列は1000人にも及んだ。巧みな動きを披露するからくり人形、仕掛けが施された戻し車など屋台にも匠の技が生きている。 全国から集まったナルクの23人の参加者は、カラクリ演技に感嘆の声を挙げ、祭りの雰囲気を堪能した。 参加者全員はオークビレッジに泊まり、木工教室のシステムや雰囲気は十分に理解できた。大半は日頃から子育て支援の一環で子どもたちに木工などを教えている側だが、「今よりも高いレベルに挑戦したい」と意欲的である。旅行委員会でも希望が多ければ10月の秋祭りに合わせ「匠流木工教室」として実施したい意向。 オークヒルズでは、ナルクの会員用として「2泊3日」「3泊4日」「1週間」という 色々なコースが特別割引で用意されている。このコースを何回か繰り返すと家具などが作れる中級、上級と進み、「木工インストラクター」や「匠」の資格を取ることもできる。 希望者は直接オークヒルズへ問い合わせ、申し込みされたい。 〒506ー0101 高山市清見町牧ヶ洞1025ー2 オークヒルズ「木工スクール」 電話0577ー68ー2888 |
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第3回ケアメイクインストラクター研修 ケアメイクボランティアは 各拠点で大活躍 日時:6月12日(火)10時〜16時 場所:大阪本部6F会議室にタオル持参で 講師:赤木久子氏(パピリオ化粧品) 会費:1000円 先着30名 担当:安藤・巽 |
劇団ナルク出前 総会の後に楽しいイベントを予定 されている拠点の皆様! 劇団ナルクの出前は如何ですか。 寸劇、一人芝居、朗読劇などレパ ートリーが豊富に揃っています。 ぜひお声を掛けてください。 問合せ(茶谷・西宮) 06ー6351ー0733 |
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拠点リレー訪問26 再出発を目指す 大阪「いちょうの会」 ![]() 今回はナルクの長男(長女?)ナルク大阪拠点「いちょうの会」の訪問です。 本部と同じ場所にある「いちょうの会」の事務所で広岡代表、田中副代表、山口副代表、西村運営委員にお話を聞きました。 「いちょうの会」はナルクの前身「WACアクティブクラブ」大阪支部として1994年7月に発足しました。本部に遅れることわずか3ヵ月、約130人の会員での船出でした。以後13年に渉っての活動はナルクの歴史そのものですね。 はじめの1年で時間預託活動の基礎が築かれた 設立時の運営委員は15名、事務所は篤志家にご自分の会社の2階の一部を電話つきで無料でお借りすることができ,幸先のいい出発ができました。 でも、ファックス、コピー機、机や事務用品などは勿論会員夫々が持ち寄り。 設立後10ヵ月の間は殆ど活動の依頼がなく名簿整理などで過ごしたそうですが、運営委員を中心に必死に利用者探しに努力した結果、運営委員のお姉さんがまず利用者になって頂けたことがきっかけとなって1年目にして月間100時間の活動ができるようになりました。 「いちょうの会」の時間預託活動は現在、約3万点にもなっていますが、はじめの活動が今に引き継がれて来た結果でしょう。最初の取り組みがいかに大切かがよくわかります。 奉仕活動への取り組み、子育て支援の嚆矢 ![]() 奉仕活動は「いちょうの会」の設立4年目から、子育てできない事情を持つ親に預けられた乳児のための施設「すみれ乳児院」を広岡代表はじめ運営委員など総出で支援してきました(子供の遊ばせ,衣類の繕いや洗濯など)。今ナルクの大きなテーマになっている「子育て」支援活動の嚆矢でしょう。 高齢者の支援では介護福祉施設「瑞光苑」で毎月行っているお茶を飲みながらのお話相手も地道に続けられていますし、障害者への支援(プールでの運動),大阪城の清掃活動、など多彩です。 ▼自立活動 健康づくり,趣味の会,会員懇親会,活動者交流会などの自立活動はナルクの基本活動として重視、とても活発です。 ▼今の規模 会員数480人,年間時間預託活動と奉仕活動は約3,600時間と3,300時間、会報手配り率65%、とトップクラスを走っています。 ▼新たな取り組みは 「エンディングノート」などを柱に団地の老人会を掘り起こすことに取り組んでいます。 ・悩みはこの2?3年会員数、時間預託が横ばいになっていること。 会員増加はナルク発展のための必須条件だから、大阪市の状況にマッチした拠点運営組織の改革を考えています。当面広岡試案としてブロック制を提案し検討中です。 時間預託の増加対策は設立時の初心に返って利用者増に取り組む。 運営委員の役割分担を明確にして夫々が責任を果たせる組織に高める。 ▼若々しく再出発 ナルク一番手の先輩拠点「いちょうの会」が若々しく再出発を考えて実行しようとしていることを知り頼もしく思いました。ナルクの各拠点も負けずに前向きな姿勢で共にナルクの理想に向かえば必ずやいい答えが期待できるでしょう。 (野村文夫) |