2007年9月号 4面
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読者の広場

  俳句           栃木 小林正治
         五・七・五を楽しむ会   六月例会入選句

        杜若絞り鮮やか雨の中           遊閑
        法螺貝のひびき一山春めきぬ       風花
        柿若葉母屋を隠し田に浮かぶ        昌
        夏空に煩悩の如煙噴く            瀧水
        木漏れ日に凛と浮かびし水芭蕉      灯七
        雲雀舞う閑雲野鶴空高く           鹿之助
        山笑ふ我の輪廻を思ひけり         竹華
        股のぞき一筋の松風渡る           みほこ
        ふと見るとそこにあなたの花がある     風鈴
        行く雲や北はふるさと花の頃         桜子
        見ぬうちに裏の卯の花萎みけり       珍念
        母の忌の豆粒ほどの実梅かな        まさゆき
        陸奥は百千の花の季となりぬ        堅香子
        緑陰や水琴窟の音澄めり           み ち


  特養でのピアノ演奏    埼玉 島野光男
 
定年退職後、大学時代の寮友から誘われて、ふらっとナルクに入会して8年がたちました。一日80円の食券にも事欠く貧乏学生の時代を経験しましたから、無意識のうちに他人様の苦労は看過できない性癖があったのかもしれません。
今は月に一回程度、特養ホームへ行って、道楽の「ピアノ演奏」をし、高齢者の方々と楽しいひと時を過ごしています。お歳を召された方は、カラオケではテンポや音域がついていけません。そこでピアノの脇に来てもらって、その方の歌に合わせて童謡、古い歌謡曲、民謡などを弾いてさしあげるのです。
この施設では70歳の私も「お兄さん!あれ弾いてちょうだい」と呼ばれて、今やおばあちゃんたちの「アイドル」なのです。 これってこちらが「生きがい」をもらっているようなものですネ。
また、この地方の公民館活動で講演を依頼され「老いを心豊かに生きる」と題して、2時間ほどお話した中に「エンディング・ノート」の話題に触れたところ、すぐに購入したいとの申し込みがあり、即座に10冊近くが売れました。今後もこんな機会を持ちたいと考えています。


  生涯に残るナルク海外視察研修旅行
                      かずさ  小畑繁巳

 昨年のNALC海外研修旅行は私用で涙を呑んだので、今回は締め切りの午前0時と共にFAXで申し込みをした。しかし成田からの申込者が6名以上いないと成立しないので、祈る気持ちで待つこと数日、JTBより説明会に来るようにとの案内が来た。
 説明会では成田から8名ロンドンに向かうように言われる。成田より出発するつもりで準備していたところ、チケットの都合で羽田・関空と飛んでくれとのこと。羽田に前泊するか早朝羽田に行くか迷った挙句、羽田に向かい、関空で関西組みと合流、ホットする間もなくイギリスへと飛び立つ。 ロンドンで乗り継ぎエジンバラへ、君津を出て20時間かけて念願であったイギリスへ着いた。
 今回の参加者は40名で、目的は日本人ロンドンボランティアの会との交流、英国介護福祉の現状視察と現場の人達と交流がメインである。日本食を囲み日本人ロンドンボランティアの会との交流は興味津津であった。
 代表の在英47年牧師の園田氏と話したが皆さん広範囲に住んでいて1箇所に集まって日本人だけでNALCを立ち上げるのは無理だとおっしゃっていた。
 エイジコンサーンウエストミンスター支部の福祉施設現場で通所者と一緒に昼食、談笑、エアロビクスを元気にやった。81歳のおばあちゃんがボランティアで我々の食事の世話をしてくれた。
 観光はエジンバラ城、ロンドン市内観光(バッキンガム宮殿、ピカデリーサーカス等)フランスへは列車ユーロスターにてドーバー海峡を渡る。 
 凱旋門、エッフェル塔などを観光、最終日はオプションでベルサイユ宮殿とトリアノン1日観光に参加、夕食は凱旋門近くのレストランでお別れパーティーで盛り上がった。
 大きな思い出に残る事が2点ある。エッフェル塔観光に11名で行きホテルへ帰るのにタクシーが拾えず、地下鉄で帰ることにしたが言葉が分からず1時間くらい四苦八苦、夕食のお別れパーティーに遅れそうになる。
 また帰国の際、パリでチケットの関係で2班に別れた。関東組みを含めた17名は理由の分からないまま1時間遅れるはめになったが、ロンドンで待つ先発組みに知らせるすべがない。通りかかった日本人スチュワデスに聞くと「ロンドン発成田行きには間に合わないでしょう」と言われた。 ロンドンに着くと成田行きの飛行機も1時間遅れだったため、結果はセーフだった。
 今回一緒に旅行したNALCの皆さんと友達になり、各拠点の事が少しでも分かりお近づきになれたことを生涯の宝物としたい。

記者レポート                             

  [USA]  日系夏祭り  
7月8日、日系コミュニィティー誌主催の夏祭りがトーランスで行われ、私たちナルクUSAも輪投げと活動の説明ブースで参加しました。10時の開場と共にたくさんの方が来られ、「これは何をする団体ですか?」、本部の旗を見て「日本のナルクを知っています。同じものがこちらにもあるとは知りませんでした」という方もおりました。 私たちは暑さも忘れ、1日を楽しく過ごしました。多くの方にナルクUSAの存在を知っていただき、これから確かに活動が広がっていくだろうと言う確信を得て、疲れはどこかへ飛んでいきました。
 翌日早速問い合わせのお電話を頂き、今後もますます会員の皆様と力を合わせ、これから来る私達の高齢化時代に向けて助け合いの輪を広げていこうと、改めて思いました。
                             ナルクUSA 会長 <ツエ恵子>

  [千早赤阪]  地球温暖化防止活動
 ナルクの会員や子どもたちと一緒に小学校の窓に「ゴーヤのグリーンカーテン」づくりを行い、地球温暖化防止の活動をしました。
 これは大阪府が2002年から始めた「地球温暖化防止活動推進員」による活動の一環で、記者もナルクの会員として、活動に加わっています。
 当日はゴーヤの植え付け作業だけでなく、スライドを使って環境問題の大切さを学ぶ勉強もいたしました。子どもたちは「光合成」については理科で学んでいますが、それが環境問題になかなか結びついていないようです。村の二酸化炭素削減運動に今後も取り組んでいきます。                                   
   <松岡昭夫>




 [茂原]  シニア料理教室開催
 
7月13日、ナルク茂原では初めてのシニア料理教室を中央公民館で開催した。テキストにはナルク発行の「お父さんには初めての料理」を使用、講師の指導が好評で参加者は料理に自信を深め、今後毎月1回開催し、参加者を増やすとともに一人暮らしの高齢者を会場に招き、できたての料理をご馳走し楽しさも味わってもらうことにした。
                      <森 可昭>

  [高槻・島本]  活動フェスタ大盛況
 JR高槻駅前で7月12日から始めた「高槻・島本ナルク活動フェスタ」は期間中400名を越える来場者があるなど、盛会裡に終えることができた。プロ並みの絵画・写真・陶芸の展示に加え、活動状況を細かにお伝えしたところ、即刻入会された方、「先日テレビで紹介された団体ですね」などの問い合わせも相次いだ。今後ともナルクのPRに務めていきたい。
                                         <田中雪夫>

  [札幌]  サロン1周年記念
 昨年オープンした「シニアサロン・さくらんぼ」は地域の高齢者からも支持され順調に発展してきたが、10月14日にめでたく1周年を迎えることとなった。高畑会長もセレモニーに出席し、古着のリメイク作品展、男の料理教室などが賑やかに開かれる。結果は後日またご報告します。
                                         <河上道子>

  [亀岡]  山を広葉樹で一杯に
 6月23日、亀岡拠点の会員や地元の小学生ら40人がクヌギの苗木1300本ほどを近くの休耕田に移植した。
 これらの苗木は会員らが木の実から育てたもので、20〜40センチに育ったが、3年後には1bぐらいに成長させ、今度は本格的に山に植林する予定という。
 この運動の発案者である石川禧子さんは「日本の山には広葉樹が少ないので、山の保水力が減少しています。これらクヌギなどの広葉樹はドングリが採れますので、動物たちの餌としても貴重な存在です。何年か後には動物の食堂や市民の遊び場になる森を再生させたいのです」と夢を語っている。
                                          <平岩久和>

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