2007年9月号 2面
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 ナルク・シニアサポーター(仮称)

インストラクター養成講座を開講
  今年の総会で「ヘルパー3級の実習コースの中から必要なところを抽出して、ナルク独自の研修講座をつくり、会員はもちろん広く団塊の世代を中心とする一般市民に参加を呼びかけていこう」との決定がなされた。 
 ナルク設立の頃は「3級ヘルパー程度の技を持っていたい」との声に応え、正式な養成講座を一般にも開放して毎年繰り返して行ってきた。しかし介護保険が導入されて、ニチイ・コムスンなどの民間業者が大々的に養成講座を行いだしたので、以来取りやめて今日に至っている。
 介護保険の改訂で地域包括支援センターが生まれ、利用限度額の引き下げもあり、今後はナルクに時間預託サービスの要請が高まるので、それに備えようとの主旨である。
 この新しい事業を「シニアサポーターの養成講座」と名付け、7月30日カリキュラムを立案する第1回委員会が本部で開かれた。今後検討を重ねて具体的に拠点でこれを進め、インストラクターの募集・研修は10月末頃に実施される見込み。

 長崎市に新拠点誕生

長崎拠点は「ナルク佐世保」と改称 
 全国127番目の拠点として「ナルク長崎」が誕生した。
 設立総会は8月18日(土)午前11時から市内平和町の原爆資料館隣のパークサイドホテルで長崎市長などをゲストに迎え、盛大に開催された。
 長崎拠点は以前から存在していたが会員のほとんどが佐世保市在住で、活動の場所も佐世保市であったため、ここは「ナルク佐世保」と改称し、今回生まれた拠点は、名実ともに長崎市を中心に活動する拠点のため「ナルク長崎」(愛称ばってん)と命名された。
 今回は従来からの長崎拠点の有志と、4月に放送された「金スマ」を見られた方が中心となり、本部の指導を受けながら設立にまで漕ぎ着けることができた。今後の活躍を期待したい。
                                         代表・村田牧氏

▼△拠点情報△▼
     ○ナルク東神戸(仮称)      ○ナルク岡山
         9月30日設立予定         会員募集中
 
     ○ナルク徳島S拠点        ○ナルクびわこ南東
         世話人:浅野正廣          電話番号変更
         電話088-674-4323         077ー534ー3571
 
     ○静岡東部
         電話番号変更
         055ー925ー3507



▼△会員の著書△▼
      俳句集「橡(とち)」 
 ナルク栃木(とちの実会)の同好会「5・7・5を楽しむ会」から俳句集が発刊された。
印刷から製本まですべて手作り。会員個人の句集は本欄でも紹介してきたが、拠点を挙げて句集を出すというのは初めてのケースであろう。「愛着の強い文字通り愛蔵版の句集になりました」と、世話人の小林正治は語っている。
               (4面に6月例会入選句を掲載)

▼△リバース・モーゲージって何だ△▼
   茨木摂津の会員中谷庄一  氏の同著が好評で
  この度再版された。同氏は9月2日、茨木の日航
  ホテルで行われた講演会で高畑会長などと共に
  出席、定年後の生き方について講演されたが、
  題名のリバース・モゲージもメジャになりつつある。

     (持ち家担保による老後の資金活用)
   







     女性の視点
           大フリーマーケットに参加して      
                         今井セツ子(釧路)
  7月15日(日)9時から13時まで大フリーマーケットが開催されました。ナルク釧路は昨年に続き2度目の参加となりました。今年はもう1つの大イベント「元気いきいき商店街祭り」が中止となり、このフリーマーケットに全力を注ぐことになりました。
 会員の皆様には会報「たんちょう」で出品を呼びかけましたら、衣類をはじめ靴、瀬戸物、電化製品など、たくさんの品物が集まりました。世話役全員で1品1品値付けをし、衣類にはアイロンを当て商品価値を高めました。ハンガー、洋服かけ、飾り台、包装袋、釣り銭、ナルクの旗など忘れ物はないか、事前準備にも万全を期し当日を迎えました。
 しかし前日になると、台風4号が日本に接近、九州、四国は早くも被害が出始めている様子です。地元の気象台によれば、釧路は何とか雨は避けられそうとのことなので、事務所の2階に保管している商品を3台の車に積み込み、明日の天気を祈りつつ、各自自宅待機です。
 早朝、カーテン越に目をやると外は霧雨、
「何としても中止したくない」そんな思いを強く持ち、午前7時会場に向け出発しました。
 会場は全体で296区画もある大きなエリアです。ナルクは1500円を支払ってそのうちの3区画を借りました。
 3台の車は次々とナルクのブースに到着します。商品を並べ閉店までに何としても7万円の販売目標を達成しようと全員準備にも気合いが入ります。 ところが霧雨はあがるような様子がありません。むしろ雨脚が強くなるきざしです。このままでは商品も汚れそうだと思案していると、男性軍が機転を利かし、洋服掛けのパイプを柱にしてブルーシートの仮設テントを張ってくれました。さすが男性です。
 9時の花火の合図でぞろぞろと人の波が会場に押し寄せてきました。「いかがですか」という威勢の良い売り子さんたちの声に、お客も思わず立ち止まります。
 ナルクのブースも大賑わいです。気になる売上ですが、係から「8万円強」と発表されると、歓声が湧き起こりました。「お天気なら10万円はいったわね」など残念がる声も。 いずれにせよ皆様からのたくさんの寄付、そして当日早朝からのお手伝いと、会員一丸となった活動で、またナルクの名前が市民にアピールできたのではないかと喜んでおります。  



       知ッ得   
      団塊世代 60歳以降の人生設計

 博報堂エルダービジネス推進室では、全国のエルダー2036名を対象にした「第5回ホープサーベイ」の中から、このほど団塊世代(56歳〜58歳)に焦点を当てた分析が纏まったので今号から3回に分けて連載します。  (文・白石勝也  イラスト・畠嶋孝一)


1不安材料は「健康」と「経済
 定年後で不安に思っていることは男女ともに「健康」と「経済」が高い数値を示しています。
 中でも男性は、「生活費」「年金」「病気になったときの経済的不安」が上位にきています。女性は「物忘れ」「肌や頭髪など容姿の衰え」が男性に比べて顕著でした。
 こうした不安が定年後も働きたいという意欲や、常に社会と接して刺激を受けたいという気持ちに繋がっていると考えられます。お金を増やす具体的な方法を聞いたところ、再就職が25%であったのに対し、資産運用は44%でした。子育てや住宅ローンが一段落して、まもなく退職金が入ってくるということで、財テクに目がいくのも当然かもしれません。

2 楽しみは「ドライブ」「投資」「ガーデニング」「メール」
 
60歳以降の楽しみとしては「国内の温泉旅行」や「インターネットの閲覧」「美しい自然に触れる国内旅行」などが男女とも高い数値を示しました。男性が「ドライブ」と「投資」、女性が「ガーデニング」「メールのやりとり」といった項目が目立ちます。
 夫婦揃って旅行や観劇を楽しんでも、それぞれの趣味を尊重し、個人としての時間も確保するというのが、彼らの理想の夫婦像なのでしょう。
3 定年後は積極的な社会参加も望む
 60歳以降の人生設計を問いました。全体を100として「仕事・プライベート・社会貢献」の3つのバランスをどう分けるかを問いました。
「プライベート」は男性が50%であるのに対して女性は58%、「仕事」は男性が35%、女性は25%でした。
 
それぞれ男女で数値が異なるのに対して「社会貢献」はほぼ男女ともに16%〜17%を示しています。僅かながら女性の方が積極的に社会に貢献したいと望んでいるのも興味深いところです。

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