2007年8月号  3面
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           福祉調査センターだより
 昨年4月の介護保険制度の改定により、これまで要介護1の人たちを「要介護1」と「要支援2」に分け、要介護1の人たちにはこれまで通りの「介護給付」が適用され、要支援1、2の人たちには保健師や主任ケアマネージャーが立てる「新予防給付」が適用されることになった。
 今までのサービス内容を「要介護状態にならないようにする」という視点で見直し、在宅サービスを支援する新地域支援事業(転倒予防・筋力向上・栄養改善・口腔ケア)も地域包括支援センターで行われるようになった。
しかしここに一つ問題がある。介護度が改善されることは介護業者の収入減につながることが明らかになったのだ。
 先般の「コムスン」の不祥事でも、ヘルパーにノルマがあることが報道されたが、業者側は収入が減れば人件費の抑制を考えざる得なくなる。
 特養などの施設でも「職員待遇6項目」の質問に対し、福利厚生・職級・役職・雇用形態については満足と答えた人でも、賃金については不満を持っている人が多い(大阪府社会福祉協議会の「介護職員の業務に関する意識調査」より)。
 厚労省の調査でも、介護職員やホームヘルパーの賃金は日本の全労働者の平均賃金を大きく下回っていることが明らかになっている。
「意欲ある介護職員が働き続けられる労働条件を」と声を大にして訴えたい。
(常務理事・青木富子)

             新拠点情報
     東神戸(仮称)   9月設立を目途に準備中。他に全国22カ所で設立の動き。
     立ち上げ説明会
                  6月18日 宇多津
                  6月23日 長崎2回目    7月14日 長崎3回目

             記者レポート
  [吹田]     第9回ボランティアフェスタに参加 
 第9回吹田ボランティアフェスティバルが5月27日(日)、吹田市役所前広場で開催されました。WAC/NALC協働の「高齢者擬似体験」も主催者からも期待されるようになっており、毎年、スタンプラリーの対象テントに指名されております。今年は大人と子供を合わせると120名くらいの方に高齢者疑似体験をしていただきました。参加された20名の会員も爽やかな思いを胸に家路につきました。      (仲甲三)

  [埼玉西]   顔合わせ!心合わせ!力合わせ!の総会 
 ナルク埼玉西定期総会・交流会は6月10日(日)所沢市文化会館で開かれました。
 テンポのよい司会進行とスムーズな議事進行のおかげで、全議案が全会一致で確認されました。
 その後、秩父地区(現、ちちぶ拠点)から新拠点創設の経緯や今後の抱負、長年埼玉西拠点の仲間として活躍した回想など感慨深いご挨拶がありました。

 総会の後、交流会が開かれ『会員が一堂に集うことによって“顔合わせ!心合わせ!力合わせ”に繋がる。そのことがナルクの活動を盛り上げることになる』という冒頭の挨拶が印象的でした。
 比企地区から一年間の練習の成果であるオカリナ吹奏のメロディ4曲、参加した全員が所沢地区のコーラスサークルと一緒にHow do you do!do!do!を大合唱、その後はトーンチャイムの魅力たっぷりの音色が響き、文字通りの「声合わせ!音合わせ!仕合わせ!の交流会」となりました。(坂田)

  [芦屋]  芦屋市から表彰
 6月19日にナルク芦屋は芦屋市から善行賞「つつじ賞」をいただきました。親切な行為や町の美化など身近な善行を続けている人や団体に6月1日の「善意の日」の前後に贈呈されるものです。
 ナルク芦屋は市内の特別養護老人ホーム等でのボランティア活動、クリーン作戦や1月17日の震災記念日での記帳・献花の受付などの活動が評価されました。
来年設立10周年を迎える芦屋拠点にとっては日ごろの活動に大きな励みになることと喜びを噛み締めています。               (本郷 孝)

        エンディングノート一口メモ @
  生前準備とは
 自分の最後や没後のさまざまな事柄について生前に決めておくことです。
 悲しみに沈む遺族が故人の遺志に沿った葬儀などを行うのは、簡単ではありません。突然のことならなおさらです。
 こうした遺族の負担を軽減し自分らしい最後を迎えるために、また一人暮らしや単身という理由からも、このところ生前準備をする人が増えています。

         生涯学習センターニュース
   @J&Bコーラス    第2 4金曜13時     大阪産業創造館15F
                  問い合わせ 広部    075ー712ー4012
      去る7月5日(木) 午後1時半から吹田市メイシアター小ホールで
      結成5周年記念コンサートを行った。(1面写真参照)
   A劇団ナルク      第2 4金15時30分   大阪産業創造館15F
                  問い合わせ 茶谷    06ー6351ー0733
   B司馬「街道を行く」  暑気払いパーティー
        8月25日(土)   心斎橋「梅の花」
                  問い合わせ 藤岡     06ー6876ー1832
   Cケアメイク講座
     出前講座受付中   問合せ 安藤・巽     06ー6941ー5448

             HOW縁結び
    現在素晴らしい女性が多数申し込まれています。男性の勇気ある申し込みを
    お待ちしています。安藤順子     06ー6941ー5448

        高畑会長より30万円の寄付
 当会会長の高畑敬一氏のご母堂ふきゑ様が6月14日、老衰により大阪府枚方市の自宅で逝去された(享年98歳)。
葬儀は6月16日長年住まわれていた郷里の富山県射水市でしめやかに執り行われた。
高畑敬一氏は全国各方面から寄せられたご芳志を関係各方面に寄贈されることとし、ナルクに対してもこのほど30万円を寄付金として贈られた。

          拠点リレー訪問29
    「ナルク京都・ことの会」   全ては健康から始まる
 ナルク京都の事務所は京都の北部、宝ヶ池国際会議場の近くのマンションにあります。1K(6坪)の部屋を2室使っているため、トイレや風呂も2つあります。
 4月現在、会員数は439名で京都市を中心に13市2町約200万人のエリアをカバーしています。
 ナルク京都は緩やかな集合体のブロック制を採りながらナルクのミッション(自立・奉仕・助け合い)を「会員の健康が社会貢献の第1歩、全ては健康から始まる」に集約し、会員の活動の原点にしています。
 もともと京都人は「団体に縛られるよりも、自由を好む」という傾向があります。「良き個人主義」というのが京都人気質と言えましょう。長い歴史が培った京都人たちの生活の知恵かもしれません。
 「ブロック制によって広いエリアをカバーでき、地域の特性に配慮したきめ細かな活動を可能にし、全体として大きな素晴らしい力を発揮できるのです」と生駒信三代表をはじめ取材に応じてくださった5人の運営委員の方が異口同音におっしゃっておられました。
 ブロック制の特性を発揮するために、各ブロックの独立性をできるだけ大切にしているのが京都の特徴です。奉仕活動などはブロックの責任でやっています。ブロックの名称も「かもがわ」「レインボー」など設立時の思いを大切にしておられます。
 一方で、施設の大きなイベントなど1ブロックで手に負えないときは、ブロックを超えて知恵と人員を出して、互いに助け合い柔軟に運営しているとのことでした。
 「健康こそが社会貢献」という自立第1の拠点ですから、同好会活動は活発です。「健康料理教室」「健康麻雀」「山歩会(ハイキング)」「オンチ教室(カラオケ)」「映画とおしゃべり」「なあルック(写真撮影)」「ヨーガ教室」など多彩な同好会があります。 その中で異彩を放つのが「健康ふれあい麻雀」です。毎週木曜日、車椅子の方や酸素ボンベを使用中の方も含め10時から4時まで30人の人が集まると言うから驚きです。忘年会など年4回の大会には延べ170人の方が脳の活性化に励んでおられます。 また「仲良し会」という同好会もあり、特養の見学・芋掘り・バス旅行・札所巡りなどを実施、会員募集にもつなげているとのことでした。 時間預託活動も昨年度は1500時間と順調に伸びています。一方の奉仕活動は、老健・特養・デイサービスなど4施設で行い(外出介助・話し相手・入浴後の整髪・車椅子サポート・喫茶・夏祭りの手伝いなど)河川や駅前清掃などと共に地道に続けております。
 「ことの会」の「こと」には古都・琴など色々な意味を込めておりますが人との結びつきを意味する「8弦琴」の音色もイメージ「会員同士が色々な意見を出し合って京都らしい素晴らしい発想を生み出す」という期待も込められているとのことです。
 今後ブロック制を目指す拠点に「拠点事務所はブロックの独立性を大切にし、縁の下の力持ちに徹することです」というアドバイスもいただきました。「2009年に京都で行われるナルク15周年記念行事に全力を尽くします」という皆さんの力強い言葉を耳に帰途につきました。        (記・日比野昌弘)
           ネパールのホテル
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