2007年3月  4面
3月号 見出し 3月号 1面 3月号 2面 3月号 3面 3月号 4面
飛騨匠の技を学ぶ木工教室を
           オークヒルズと提携で

  ●初回学習は春の高山見物を兼ね
 荒れ放題になっていた里山を地域の親子たちで整備して「森のビオトープ」や「子どもの冒険広場」を作り、巣箱や遊び道具を製作する3世代子育て支援が、ナルク各拠点に広がっている。その活動の中から「子どもたちに色々な物を作れるように木工技術を身につけたい」とのニーズが高まっている。また日曜大工のボランティアグループからは「せめて物置小屋や机・椅子などを作れる技を学びたい」との声も寄せられていた。
 この度、岐阜県高山市にある「オークヒルズ(稲本裕社長)」との提携がまとまり、これらの声に応えられることとなった。この会社はトヨタグループも活用している木工教室を運営する会社で、色々なコースが設けられている。
    【初級】
       @手彫りで皿など器 を製作
       A自然素材でアクセ サリーなどを製作
       B地球にある全ての 素材を活かすコース
    【中上級】
       @時計製作コース
       A自分のデザインで スツール等を製作 
    いずれも2泊3日か3泊4日のセミナーで、宿泊は緑の森の中にある    立派な施設。
 講師陣は飛騨高山で木工品を作っている一流の匠の人たちである。今回ナルクのために割引利用料も定められた。
 個人学習を希望される方は直接オークヒルズに申し込みを。
    〒506ー0101 高山市清見町牧ケ洞1025ー2
    0577ー68ー2888   Eメール info@oaknature.co.jp

        初回団体学習参加者急募
 個人学習とは別にナルクとして観光を兼ねた団体学習を定期的に行うことを決定している。
 第1回は4月13日出発で、体験学習のあと、有名な春の高山祭りを最高の料亭で食事をして見物する企画とした。
      料金は2泊3日で39350円。
      申し込みは拠点または本部事務所。定員30人。
             高山祭り
 春の高山祭りは日枝神社の例祭です。4月14日は宵祭りで提灯の屋台が市内を練り歩き、幻想的な世界を繰り広げます。夕食会場の「州さき」は創業200年の岐阜県でも最も古い料亭です。大黒柱や梁は飛騨の代表的な趣を見せています。
   作る楽しさと春の高山祭り
 (初回ツアーの日程)
  *4月13日(金)・13時30分 JR高山駅集合
        車の人はオークヒルズのオークビレッジに14時に
   ・14時30分 ガイダンス(希望コースに分かれる)
   ・15時〜作品製作 
    初  級 @器コースAアクセサリーBアースコース
    中上級 @時計コース Aスツールコース
   ・18時30分 夕食と懇親会
  *4月14日(土)・8時 朝食
   ・9時〜製作 昼食
   ・13時〜製作と仕上げ 発表会 ビレッジ見学
   ・17時 夕食 料亭「州さき」
           「本膳くずし」「祭ごっつお」等会席料理
   ・19時 宵祭り見物 12台の提灯屋台
  *4月15日(日)
   ・8時 朝食 朝食後「からくり奉納」を見学
   ・12時 昼食 市内見学の後解散
(註)
 原則としてこのスケジュールに従っていただきますが、高山祭のみの参加も可能です。この場合は14日午後オークビレッジに集合してください。「州さき」の夕食会から合流します。料金は28350円。
 お子さんも小学校3年生以上なら参加できますが、料金は同じとなります。定員になり次第締め切りますのでお早く申し込みを。

            読者の広場
 ●随想 
   仏陀に会えた?           (岐阜・辻宏子)
 昨年11月、仏陀が出家され、悟りを開かれるまでの地を訪ねる「仏陀ゴーデンロード・セミナー」に参加しました。
そのインド旅行の中で心に残った忘れられないことがあります。それはガヤ駅での少女たちとの出会いです。
 今まで見たこともないプラットホームの溢れんばかりの人の数に圧倒されているとき、チョンチョンと私の脇をつつく8,9歳の少女がいるのです。
 物乞いの少女で2、3人で次々とチョンチョンと脇を突いてきます。彼女たちと目を合わせるのが何ともつらくて、チョンチョン・ノイローゼになりそうでした。 早く列車に乗ってその場を離れたいのですが、列車遅れていてなかなかやって来ません。結局1時間も彼女たちと一緒にいる羽目になりました。
 とても可愛い顔で利発そうです。1時間も一緒にいると情が移っていきます。やっと列車が来て乗り込むときには、思わず「元気でね、幸せになってね」と一人一人の手を握っていました。
 女の子たちも可愛い顔でニッコリ笑って手を握り返してくれました。あの子たちは今日もガヤ駅で誰かをチョンチョン突いているのかと思うと、何とも辛くなります。
 今回の旅に同行された講師は、この旅で仏陀に出会えるとおっしゃっていましたが、私のような者はとても仏陀に会うことはできませんでした。でも今、インドの旅を思い返してみますと、物乞いの少女たちも「千円、千円」と叫んでお土産を売っていた少年たちも、もしかしたら仏陀だったのかもしれません。あんなに澄んだきれいな瞳の少年少女でしたから。
 豊かな日本にいて瞳も心も薄汚れている自分を恥ずかしく思い、また小さな子どもたちが物乞いなどしなくてよい幸せな世界になりますようにと祈らずにはいられませんでした。  (岐阜・辻宏子)

   私が求めていたのは「これ」!  (富田林・奥野玲子)
長い間、堺で生活していた。主人をなくして平成14年春から富田林に越してきた。一人住まいは自由で気楽で元気な間は良いが、年を重ねるうちに、さみしい気持ちがつのり、心の通い合える人々とのきずながほしいと思うようになった。
 そんな折、地域の新聞に“助け合いの仲間を”の見出しで、ボランティアとして使った時間をポイントとして預託し、自分が困った時に助けてもらえるとの記事を見て、私の求めていたのは「これだ!」と思った。その後も「ナルク富田林」のユニークな会報を時々拝見し、また、富田林の歌人石上露子の愛称にも惹かれ、地域の催しに参加させていただきながら、人々とのふれ合いにより、自分のこれからの老後の生活の場を作って生きたいと思った。
 この頃は、地域の子ども達や、小・中学校の先生方との心温まるきずなを感じるようになった。12月14日、女性会員によるおでん持ち寄りのパーティが開かれ、20人の会員が集まった。ナルクを通して、高齢化に向かい自分達が安心して楽しく生活できる地域を作っていきたい。
(富田林・奥野玲子)

             会員の図書
 太郎ちゃんのセリフ      
  (随想舎)       木村恭子著
 著者は栃木拠点の80歳になる会員である。 本の中には24歳になる孫の翔太郎さんの成長記録を元にして書かれた童話が8編収められている。
 40歳を前にして脳腫瘍でなくなった嫁(翔太郎さんの母親)の道子さんに捧げる思いで書いたという。
 著者は書くことは苦手と言うが、若い頃から文学の道を志し、勉学に励んできたため、作品はいずれも本格的な文芸作品になっている。序文を書いた立松和平氏の娘さんの表紙絵や挿絵も素晴らしい。 全国のナルクの会員にお勧めする心温まる童話集である。

  全国ナショナル販売労働組合連合会から寄付
1月24日、標記連合会からナルクに10万円の寄付がありました。 昨年7月に同連合会は解散しましたが、永年のご支援に対し謝意を表したいと言うことで、城戸信介事務局長が事務所を訪れ、高畑会長に手渡されたものです。会長は設立当時から松下労組委員長として支援されてきました。ナルクでは感謝をもってお受けしました。

      ユニトピアささやま
デカンショ節のふる里、丹波篠山にあるこの施設は、松下電器の社員用の広大なリゾート施設です。
 温泉・プール・劇場・研修所・キャンプ場などがあり、ナルクの会員と家族や友人は社員扱いで利用できます。下段の広告をご参照ください。


           2007年3月  見出しに戻る