2007年 2月号 2面
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    コーディネーター・レベルアップ研修会

           関東地区は12月1日 関西地区は12月6日に

 昨年度のコーディネーター・レベルアップ研修会が関東地区は昨年12月1日、関西地区が12月6日にそれぞれ各拠点のコーディネーター約100名が出席して開催された。
 この研修会はナルク各拠点でのボランティア活動の橋渡し役として、日夜活動を続けているコーディネーターが一堂に会し、関連する知識を学び、合わせて拠点間の情報交換に努め、日常のコーディネートに活かしてもらうための研修として、毎年開催されている。
本年度は「時間預託による助け合い活動」にスポットを当て、全国122拠点のうちで、この活動が最も活発に行われている拠点による「活動内容の発表」という形で行われた。
 関東地区では、年間の時間預託活動が関東で最も多い水戸拠点(発表者・林公英代表)と栃木拠点(発表者・走出政視事務局長)が、それぞれ「ナルク水戸に於ける時間預託活動の実際」「栃木拠点の時間預託活動の取り組み」と題して行われた。
 両拠点とも会員個人への助け合いに特化した活動が行われており、時間預託活動に参加する会員の拡大、ボランティアの提供者と利用者のバランスなど、コーディネーターとしての日常活動の苦労話なども交え、中身の濃い内容であった。
 一方関西地区では、時間預託活動実績が全国一多い枚方・交野拠点(発表者・近藤秀子副代表)と、近年幅広い活動に取り組んでいる豊中・池田・箕面拠点(発表者・岡部克己運営委員)から「ナルク枚方・交野拠点に於ける時間預託活動の実際」「ナルクわかばの会、時間預託活動と奉仕活動の現状」と題しての発表・質疑応答が行われた。
 両拠点の時間預託活動は施設での助け合い活動など、マニュアルに定められている活動範囲内で幅広く行われており、加えて地域での関連団体とのネットワークにも積極的に取り組んでいる実態が詳しく報告された。
 関東関西とも、プログラムの後半は高畑会長による「ナルク活動の原点とコーディネーターの力量」と題した講演が行われた。
 「自立・奉仕・助け合い」の行動目標が定められた当時の話や、その頃の勉強会でまとめられたノウハウ集を引用し、活動のスパイラルアップを願った熱のこもった熱弁が聞かれた。

        ナルク政策提言審議会

 本誌昨年11月号1面に掲載された「税金や保険料が何倍も上がる」の記事は各方面で大きな反響を呼んだ。マスコミ各社も「各党に公開質問状を」の件に注目し、紙面でフォローしたいとの要望も届いている。これを受けナルクは「高齢者の声を政治に反映させよう」という趣旨で3月10日(土)15時から「公開質問状内容決定」に関する政策提言審議会を開くこととなった。

    ナルク結婚相談所 HOW縁結びスタート
                                                 
ナルク本部では、かねてから要望の強かった会員子弟を対象とした結婚相談所を開設することとしました。名付けて「ナルク結婚相談所・HOW縁結び」。
 担当は本部の安藤純子さんです=写真。 安藤さんは今まで個人的に多くのカップルを誕生させているこの道のベテランです。そして10人のお孫さんをもつ素敵なオバアチャンです。
 近年、適齢期の子息がなかなか結婚しないという悩みを耳にします。ぜひご利用ください。年齢制限は設けておりません。まずは履歴書を。個人情報の管理は本部が責任を持って対処します。 
 詳しい問い合わせの電話は06-6941ー5448 Eメールはenmubi@nalc.jpです。

        ナルク政策提言審議会

 本誌昨年11月号1面に掲載された「税金や保険料が何倍も上がる」の記事は各方面で大きな反響を呼んだ。マスコミ各社も「各党に公開質問状を」の件に注目し、紙面でフォローしたいとの要望も届いている。これを受けナルクは「高齢者の声を政治に反映させよう」という趣旨で3月10日(土)15時から「公開質問状内容決定」に関する政策提言審議会を開くこととなった。

       女性の視点
                  いのち    西本紀美子(かしま)    

 
先日「男女共同参画社会」のセミナーに参加してきました。その中で素晴らしい講演を聞きましたので、その一部をご紹介します。演題は「男と女、ともに豊かに生きる〜報道現場からのメッセージ」というものでした。講演者は某テレビ局のニースキャスターです。
 以下はその講演要旨の一部です。
 最近イジメに関する子どもの自殺には心が痛みます。学校教育だけでなく、環境、哲学、宗教などの分野で閉塞感を感じます。これを「いのち」という言葉でくくって考えてみたいと思います。全てのものに命があります。この面での女性の感性は素晴らしいと思います。横田早紀江さんの子を思う親の気持ちは頭が下がります。20数年前から「めぐみちゃん、帰っていらっしゃい」と言い続けてこられた毅然とした態度には本当に感心します。 
 命と向き合っている「救命救急士」の活動にも頭が下がります。救急車の中で医療行為をするという、この制度の導入には私も微力を尽くしました。それにしても最近の医療は真剣に命と向き合っているのでしょうか。
 私の父は1年前に肝臓にガンがあることが分かり、抗ガン剤治療を受けることになりました。みるみる体重は減少し、体も弱ってきました。主治医からは3ヵ月ぐらいの命と言われました。そんなとき中国の漢方医と出合いました。父の容体を話すと「中国へ帰って薬を調合して送りましょう。少し時間がかかりますから、それまでは3度の食事に長芋を蒸して食べてください。長芋は山薬という漢方薬です」と言われました。それで早速「長芋療法」を実行すると食欲が出てきました。そのうち中国から漢方薬も届き、今では体重も8キロも増えとても元気になりました。医学には治療医学と養生医学があるそうです。後者は中国が盛んで末期の病気にも効果があると言われていますが、今回のことでよく分かりました。
 最近ナルクでは「ピンピンコロリ」という話が良く出ますが、この漢方医も「急激に弱っていくよりなだらかにいってストンと終わる方が良いでしょう」と言われたそうです。そのほかレオ・バスカーリアと言う人が書いた「葉っぱのフレディー・命の旅」のオペラ化の話、90歳をはるかに超えた聖路加病院の日野原重明先生が、最近スケジュール手帳を3年物から10年物に変えた話など、感動と感謝の1時間20分でした。 
   
                    知ッ得
                  定点調査による時代の変遷
博報堂生活総合研究所は、生活者の価値観や行動などを読みとるために「生活定点調査」を行っています。この調査は1996年より隔年で同じ条件の調査エリア・調査対象に同じ質問を聞き続けています。そこから見えてくるものは「継続する不安と安定化願望」といえましょう。10年で同じ質問がどう変わったか見てみました。     (白石勝也)
@変化の多すぎる社会 余裕のない毎日
 今の世の中は変化が多すぎる」という答えは10年前が45・7%であったものが2年後の1998年に8・5%程上がっています。それ以後は横ばいで2006年も56・6%程です。
 安定した暮らしを望む声は10年前の29・7%から昨年の42・5%まで、ほぼ直線で伸びています。「毎日の暮らしの苦しさ」は初年度の23・7が直ぐ36・7に跳ね上がり、その後少し持ち直し昨年の34・2に続いています。(図1)


A習慣しきたりには従い 年功序列は守るべきだ
 構造改革の荒波をくぐり抜けてきたためか「習慣やしきたりに従う」「年功序列は守るべき」と言った日本の良いところを見直そうという意見が増えています。「習慣やしきたりに従う」は10年前が27・6%でしたが昨年は45・4%と17・8%の伸びです。
 「年功序列は守るべきだ」は調査初年度の14・5%が10年間でゆっくりと21・8%まで伸びました。  (図2)


B父母同権 夫婦で育児
「社会全般で男女平等が進展した」と答える人が増えています。
 「どちらかといえば父親を尊敬している」と答えた人が1998年では53・7%で「母親を尊敬している」との答えより7・3%上回っていましたが、2001年に拮抗し、そこから5年ほど逆転現象を起こしています。しかしまた2006年で両者49%代で並びました。これは何を物語っているのでしょう。
 「男性でも育児休暇をとるべきだ」という意見は、調査を始めた1998年が33・3%でしたが、それからじわじわ増え始めて、昨年は39%になっています。これがピークなのか、横ばいで推移するのか要注目です。(図3)



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