2006年11月号 4面
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              読者の広場
  随想   与える愛と受ける愛
 私はちょっとした不注意で骨折して入院することになりました。自宅に物を取りに行くことも買い物に行くこともできなくなりました。早速ナルクに援助をお願いすると、すぐに7名の方が交代で支援に当たってくださいました。お陰様で危機的な状態を脱することができ深く感謝しております。
 骨折という大きな代償を払いましたが、ナルクの精神を改めて知り、今後の活動に貴重な体験をさせていただきました。
 さらに今回の入院で得たことがあります。それは愛について深く学ぶことができたことです。
 日本人は人様にお世話になることを恥じる文化がありますが、私にもこだわりがありました。しかし入院中に見たテレビのドキュメンタリー番組で目が覚めた思いを致しました。
 終末医療の研究者である女性医師が、晩年脳溢血で倒れ、人手を借りなければならなくなったとき、最後に発したのが「愛には与える愛と受ける愛がある」という言葉ことでした。
 今回ナルクのサービスを受け、核家族の大変さを痛感し、「助け合い」というナルクの理念を一層推進しなければと思った次第です。 
                                         (奈良・船田知恵子)
                     北から南から
 ひたち 納涼祭
 7月30日夕刻から、恒例の小咲園納涼祭に4人が参加した。家族の方が大勢来て、焼き鳥・スイカ・おにぎりなど食べ物担当の私達は大忙しで話をする余裕もなかった。でも、皆さんの喜んでいる顔を見ると、こちらも元気を貰ったようで、暑さを忘れるほどだった。帰りの土産に“ざりがに”を貰い、さわやかな気分で帰途についた。

 ふくい 創立5周年 
 9月3日高畑会長以下93名が参加し鯖江市民センターで式典を開催した。5人で始めた会が今では240人になった。活動も多岐にわたり「さらに前進」を誓い合った。

 河内長野 水辺クリーンアップキャンペーン
 8月10日昼過ぎから、市役所で市長・議長の挨拶等セレモニーの後、約70人の老々男女がバス2台に分乗して「滝畑」へ向かった。そこでキヤンプや川遊びをしている人達に、啓発物品(キッチンぺーパー 廃油処理袋及びゴミ袋)を配布しながら、キャンペーン用のたすきをかけて「光滝キャンプ場」近くまで歩いた。
 しかし思ったよりもゴミは少なく、皆マナーが良くなってきているようだ。家族連れや若者達が楽しんでいる中を歩き回ることがクリーンアップにつながる。今後、みんなのマナーがアップして、「滝畑」がいつまでも清らかな河川であり続けて欲しい。

 千早赤阪 出店とイベント
 8月19日、小吹台地区の夏祭りがあり、「ナルク千早赤阪」は、出店とイベント(マジック・動物風船遊び)に参加した。出店は、「おでん」と「各会員から提供を受けた生活用品の販売」に決定。
 ハッキリしない天候なので、雨天による中止の場合のおでんの処分を心配したが、夕方にはすっかり晴れ上がり、絶好の夏祭り日和となった。心配したおでんも、1時間半で完売したのには驚いた。イベントをお願いしていた人が急病になり、急遽、河内長野の武田さん夫妻にマジックを、動物風船作りは、広場に参加していた子どもの母親にお願いし急場をしのいだ。
終ってみて、つくづく人と人との絆の大切さを味わう事ができた。充実した1日であった。
 
 大分 初の奉仕活動
 8月26日、午後6時から2時間、特別養護老人ホーム「そうだ藤の森」内の特設会場で、夏祭りが開催された。このホームの名前は、樹齢400年で有名な神社の藤にあやかってつけられたもので、小川のセセラギと神社の森や田園に囲まれた、のどかな故郷といった環境である。
 活動は焼きそば即売と、入所者の移動や会場設営など。施設利用者の8割近くは、家族が付き添っていたので参加者も多く、好評の焼きそばもアッと言う間に完売。開会直後から小雨交じりのあいにくの天気で、決してスムーズな進行ではなかったが、入所者の皆さんは、家族や職員やボランティアの暖かい気配り介助で、庄内神楽・鶴崎踊り・花火大会・くじ引きまで、終始微笑んで楽しんでいた。初めての奉仕活動に「支援の重さ、大切さ」を体感した。

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