2006年10月号 4面
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           読者の広場

  俳句

           ・喜寿近くなき父母より年をとり 飯塚冷奴
           ・百穴の古き昔を 知る桜 芝尾英三
           ・羊歯分けて老いの仲間と低き山 服部珍念
           ・黄山や元祖の里で 粽食む 石橋遊閑
           ・山道の無口な二人 花ウツギ 梁島風花
           ・大鳴門橋下大潮 卯波渦 鈴木桜子
           ・夏の夜や文章解き困じ爪を切る 小林滝水
           ・苔の花蛇の日傘干す寺の庭 川端昌
           ・掌にいただく幸せ木の芽和え 須藤堅香子
           ・穏やかに四万十川は流れ行く 鈴木風鈴
           ・下町の夕顔の花しらじらと 服部美穂子
           ・ 浴衣着てもてなす夕べ夫の喜寿 矢内幸子
                 ※ ナルク栃木「五七五を楽しむ会」例会入選句



  随想
             点字版エンディングノート
 −ピッ ピッ ピー
「あっ、終わりました」若い看護婦が思わずつぶやいた。
「何言ってるの。失礼な」と家族は気色ばむが、心の中ではやれやれと思う。
 命の終わりの時には尊厳ある姿でいたいと願う。
 作家の吉村昭は自宅で延命管を自らはずして旅立った。見事な最後である。生きているときは酒を飲んで家族に管を巻いて、最後の時には管に巻かれて死ぬのは寂しい。あくまでかっこよく死にたい。
 ナルクの「エンディグノート」は、命の終わりの時の尊厳を保証してくれる素晴らしい出版物である。
 点字図書の仕事をしていたとき、早速この本の点字版、大活字版を出版した。10冊売れればベストセラーという点字出版界で、たくさんの方から注文があり話題になった。点字の技術が未熟な人には記入の手助けもする。
 我々何の障害もない者からすると、目が見えない人は何もできないかと思う。そんなことはない。単独歩行で日本中どこへでも出張する人もいれば、インターネットやメールはもとより、完璧なワード文書の報告書を提出する職員もいる。家族の食事を全て作る全盲の主婦もいるのだ。

                  点字版の照会先

        名古屋ライトハウス 盲人情報文化センター
                 電話 052ー654ー4521(藤川さん)
                                  (名古屋・近藤豊彦)
生涯学習センターニュース

@文章教室
 講座は5回目に入り
 活況を呈している

AJ&Bコーラス
 第2/4金曜13
 大阪産業創造館15

B劇団ナルク
 2/4金曜1530
 団員募集中 茶谷迄

C司馬「街道を行く」
 嵐山・大悲閣散歩
 1022日(第4日)
 12月「山内一豊・高 知紀行」
             計画中

D口腔ケア出前講座 
 受付中 担当:中島

Eケアメイク講座
 受付中 担当:安藤

      会員の著書      寝ころんで筋トレ

        発行:(株)文芸社 定価:1200円(税別)

 岡山日生拠点代表の 奥本志朗氏が表記の本を出版した。
 氏は「ボタンティアをやるにはまず自分が健康でなければいけない」という思いから、かねて独自で健康法を考えてきた。
 6年前、激しい腰痛に悩まされた折に、試行錯誤の末、寝ころんでやれる筋力トレーニング法に行き着いた。ナルク日生でも皆と一緒にやることにしたが、これが大変効果を発揮し、問い合わせが殺到した。おかげで会員も増加したという。
 昨年は本部でも3回にわたり講習会を開き、この筋トレ法を多くの会員が学んだ。「マシンによらない筋トレ」なので、誰にでもできて腰痛だけでなく、健康増進にも極めて有効。
「3日家で寝込んでコロリと死にたいと最近皆さんおっしゃいますが、ピンピンコロリのためにもぜひこの筋トレ法を身につけて、毎日の活動を頑張っていただきたいと思います」と奥本氏は言っている。
 今も彼の元には全国の拠点から講師派遣依頼が絶えないという。

おもしろ京都学

 京都には「雲が愛宕さんに参ると雨、お稲荷さんに参ると晴れ」という言い伝えがあります。雲が北西に流れると雨、南東に流れると晴れと言うことです。
 気象的に見ると、低気圧では時計と逆回り、高気圧では時計回りに風が吹いているとされています。このため低気圧が接近すると北西の風、高気圧が接近すると南東の風になるそうです。
 昔からの言い伝えは気象学的にも正しいと言えます。
 もっとも「女心と秋の空」という言い回しは、時雨が降る京都の不安定な秋空が元になっているそうですから、雲が南東に流れていても安心はできません。         京都の秋は 一入でっせ。

北から南から
 栃木 高原ハイキング
 7月13日、2台の車で出発。霧降高原道路を経てキスゲ平に到着。リフトに乗ると冷風が心地よい。キスゲ、バイケイ草が目に飛び込んでくる。標高1600メートルの小丸山に到着。日光連山、女峰山が目の前。さらに上がっていくと富士山がかすかに見える。休憩の後、反対に下る。キスゲをめでながらのおにぎりはとても美味しい。散歩道終点である霧降の滝は、水が岩にあたり霧になるところからその名がつけられたようだ。梅雨の晴れ間の楽しい一日であった。
 かずさ 鳩に変身
 8月8日、浜子子供会の子供14人と親達5人が参加して、折り紙ボランティア教室を開いた。まずに紙鉄砲を折って、その作品でお互いに鳴らし合うという遊びをする。子ども達はそれに超のり。まずは大成功!続いて羽ばたく鳩やペンギン、最後は回る駒に取組み、完成した駒を廻してその色の美しさに魅入っていた。子供たちの興味も尽きず、折り紙教室を再開することになった。
 東京 納涼そば打ち 
 7月23日、池袋の生活産業プラザでそば打ち教室が開かれた。例年、夏と秋の年2回開かれているが今回参加は10名。各人に渡された二八のそば粉には抹茶が入っていて、今回は茶そばとのこと。そば粉に藩領の水を加えて混ぜ、練って延ばして切るだけだが、なれない作業なのでここが一寸難しいところ。練り上がったものは、人によって硬さが違うし、切りあがったそばを見ても、各人各様の出来上がり。先生によれば「これがそば打ちの面白いところ」とのこと。試食では先生が打ったものをいただいた。楽しい一日だった
 岐阜 心から感謝 
 月に2回〜3回ほど、都合の良い時にデイサービス施設へ手伝いに行っている。私の心が暗い時、また主人に対して腹立たしく喧嘩になりそうな時には、特に手伝いに行く。家にいれば口争いになってしまうのに、手伝いに行くと、そこではいろいろ障害を抱える皆さんに会え、自分自身病を持ちながらも、こうして毎日の生活が無事送れることに感謝ができ、心からありがたく、心穏やかに帰宅できる。今生かされて、皆さんのお手伝いができる幸せに、心から感謝している。
 亀岡 「日々健やかに…」
 夫は告知から3年半後の平成17年4月末に遠くへ逝ってしまった。闘病10年の人もあったと聞いてからの合言葉「新記録を作ろう!」を果たせずに…。夫の死を否応なしに認めざるを得ないそんな時、ナルクのことを聞いた。人は独りで生きていくのは難しい。人と交わり、見守り見守られ、互いに支え合えれば、どんなに安らぎ元気を与えられることか。ナルクへの入会は、そんな思いと合致した。昨年10月に入会後、カメラ部の会合に4回参加した。大きなカメラを持った男性に混じって、小さなデジカメを持って楽しんでいる。誰にも束縛されず、それでいて共有の時間が心を和ませてくれる。仲間にはいれたことを嬉しく思っている。
 寝屋川・四条畷 子育て支援出前 
 7月28日、10人で「もくれん保育所」を訪問した。パネルシアターを楽しんだクラスは、テーマソングを合唱しながら、全員が一つずつ動物をあやつり、大変な盛り上がりであった。桃組の水遊び、年長組の元気いっぱいのプール遊び。焼け付くような暑い日には、子供たちにとってこれが一番。プールサイドで見守る人達も、時々すごい水しぶきを浴びながら、童心に返って楽しんだ。
 宝塚 夏祭りボランティア
 8月5日、7回目の夏祭りが行われて、ナルクから8人がボランティアで参加した。夕方4時から始まり、夜7時半の花火まで色々趣向をこらした遊びや盆踊りで大賑わい。近所の人も親子づれで訪れ、猪名川町の夏の行事になった。ナルクのメンバーは食事介助に汗を流した。やきそば、たこ焼き、ちらしずし、炊き込みご飯などの屋台が出て、それらを運ぶのに一苦労。 同じ日、特養「宝塚ちどり」の納涼祭が行われ、ナルクから5人が参加した。会場には、おでん、焼きそば、かき氷、生ビールの店や、射的などのゲームコーナーもあって、大変な賑わい。当日の人出は300人ほど=写真。会場中央で盆踊りが始まったので、車椅子を推して会場を回った。おでんを買って部屋に戻る途中、ありがとうのお礼の言葉をいただいた
 福岡 主なボランティア活動の内容
 
  @「家庭内外の仕事援助と精神的援助」庭の手入れ、他をしながらの話し相手。
  A「家事援助」部屋だけでなく、玄関・廊下・風呂・トイレなどのガラス拭きとヘルパーができない部分の掃除や、前述の「話し相手」、洗濯、買い物、役所、金融機関での手続き同行、留守番、旅行付き添いなど多彩。
  B「介助・介護」ヘルパーの領域に踏み込まないよう、身体接触の少ないものを主としている。要請が多いのは外出介助(車椅子を含む)。
  C「少子化対策援助」では、子育て支援、産後の家事支援など。

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