2006年9月号2面
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拠点誕生のエピソード

愛・サンサン  大分の巻

 ナルク大分の設立総会は7月8日、市内のコンパルホールで開催された。
 事前に地元の大分合同新聞が大きく取り上げたので、吉田志津子代表もビックリの90人を超える出席者で会場は満員。 佐藤副代表が朗読した愛称の発表は感動的だった。
 「人と人とのつながりは愛であると信じます。気負うことなく、ただひたすら愛の心をもって、自分のできることをお互いに助け合い、励まし合って明るく心豊かな仲間づくりの輪をひろげていきたい。そんな願いを込めて『愛・サンサン』と命名しました」 今後の活躍を期待。

全国最年少代表  倉敷の巻

 倉敷は7月23日誕生した一番新しい拠点で、代表の三上雅也氏は新進気鋭、36歳のファイナンシャル・プランナーである。もちろん全国最年少代表である。
 元々弁護士、税理士を集めて「知恵の輪」というボランティア団体を作っていたが、エンディング・ノートに触れたのが、ナルクとの出会いであった。仲間の数人が「知恵の輪で資産については安心だけど、これから自分と妻の体は誰が面倒を見てくれるのか心配だな」と言い出したのが拠点立ち上げのきっかけであった。
 それから設立総会までは無我夢中だった。三上さんをはじめ皆仕事をもっているため、時間がとれないのが最大の悩みだった。会員の募集、説明会、総会の準備など必死の努力が続いた。
 「本部の藤岡さんの熱意がなければ、ここまでこられなかったと思います。設立総会は台風のような雨でしたが何とか無事に終わり、ホッとしています」と若き代表は述懐する。 


女性の視点

 

 老健施設やグループホーム、デイホームに活動に行くと、男性の入所者や通所者が何もすることがなく、ただボーっとテレビを見ている姿をよく見かけ、とても気になります。中には一人コツコツと切り絵をしていらっしゃる人、お手ふき用のタオルをクルクル巻く作業をしている人などもいらっしゃいますが、多くの方は毎日3食のご飯と1週間2回の入浴、皆でやる体操、ゲームなどの他、何もすることなく退屈そうにしています。
 読書・囲碁将棋・園芸など何でもよいから何か趣味を持たれたらいいのにと思います。また男性ボランティアがもっとたくさん施設に入って、お話し相手や趣味のお相手をして差し上げたらよいのにと思います。
 65歳を過ぎて健康な人はどんどんボランティア活動をすべきだと思うのです。地域や自治体で、仲間とあるいは一人で、できる時にできる範囲でボランティアを心がけるべきだと思います。施設訪問だけでなく、地域には河川敷や公園の清掃、草取り、学童の見守りなどたくさんやるべきことがあります。
 欧米では、会社の社長でも休日にはボランティアをされている方が多いと聞きます。マイクロソフトのビル・ゲイツさんは、50歳で引退し慈善活動に専念するそうです。「ビル・アンド・メリング・ゲイツ基金」は約3兆3千億円、エイズ対策や貧困解消に1兆円を既に寄付しているそうです。儲けたら寄付するのが米国、儲けたらその分多く税金を払うのが日本だそうです。村上世彰さんなどに比べ、ビル・ゲイツさんの何とも恰好いい生き方ではありませんか。
 私は60歳の時、東京農業大学成人学校に入学しました。有名な教授の講義を聞き勉強する傍ら、必須科目にクラブ活動がありましたので、そこで人生はじめての油絵をやりました。卒業して10年になりますが、その時の仲間11人と春と秋にスケッチ旅行を続けています。もう20回になりました。2年に1度展覧会も開きます。
 その農大卒業生はみな65歳以上、中には80歳の人もいますが、新宿御苑・砧公園・東大小石川植物園・子供の国などにたくさんの人がボランティアに行っています。私は月2回朝7時に家を出て横浜から2時間かけラッシュの電車に乗り、草取りに行きます。広い庭園で気のあった仲間と1つの目的に向かって作業をするのはとても清々しい気持ちになります。この先いつまでも続けられたらいいなと、いつも思っています。

                                 近藤道子(横浜)


生涯学習センターニュース

@文章教
 北は釧路、南は小倉 まで全国49名が参加。
 講師との熱のこもった文通が始まった。
10月まで7回の通信講座(担当・山田)

A口腔ケア出前講座 別掲記事参照
 介護予防(無償)
 拠点定例会に最適
 ウエルテック社協賛  
      (担当・中島)

BJ&Bコーラス
 第2,4金曜13
 大阪産業創造館15

C劇団ナルク
 第2,4金曜13時半
 大阪産業創造館15
 男女劇団員募集   
     (担当・茶谷)

D司馬「街道を行く」
 9月24日(日)
 山辺の道(三輪山・大上神社)
   (担当・桜木)

Eシニア・ケアメイク
 化粧療法出前講座
 パピリオ社協賛
 無償(担当・安藤)


口腔ケア

口の健康で認知症予防

 歯周病による炎症で歯茎などの破壊が進んでいる人ほど脳血管障害を起こしやすく、認知症になりやすいことが判明した。発表したのはぼけ予防協会の調査委員会(委員長:渡辺誠東北大教授)。同委員会は研究の結果「歯周病の予防が認知症の予防につながる可能性がある」としている
(毎日新聞より抜粋)。
口の中の健康にもっと注意をはらいたいもの。「口腔ケアで歯周病を改善し、認知症を予防しましょう」とナルクの担当者も話している。

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