2008年月1号  2 面

1月号 見出し 1月号 1 面 1月号 2 面 1月号 3 面 1月号 4 面

 読者のアンケート

 本誌記事の読まれ方
 編集委員会では07年3月から6月にかけて、全国拠点を通じて読者のアンケート調査を行ったが、昨年末 その結果が纏まったのでお知らせする。 記述欄には2割ぐらいの方が意見を書いてくださった。主な意見を下に掲載した。

  主な意見
○1面メイン 概ね好評との意見が多数ナルクの基本的な取り組みが理解できる。
 全国規模の団体の組織力に驚きを感じる。
 字が小さくて詰めすぎ、記事も長すぎる。
 高齢者向きの時事解説が欲しい。
○喜々快々 毎回楽しみにしているが多い  会長の人生観、鋭い感性に感服。
 新鮮さがない、字数をもう少し少なく。
○本部関連記事 肯定的意見が多いが反発も全国の仲間の活動が分かり参考になる。
 本部の動きを適確に知らせて欲しい。
 直接関係のあることが少ない。通達は不要。
○女性の視点 大半が好意的で継続を希望多芸多才、様々な考え方、生き方が参考に。
 女性の考え方が分かり、男性として反省。
○知っ得 有益なデータが多いという捉え方時代の変化が分かり参考になる。
 関心のないことでも視野が広がる。
 感動が薄い。福祉、生活の知恵等も入れて。
○拠点訪問 貴重な連載との意見が多かった色々なナルクの情報が得られ注意して読む。
 内容がマンネリ、中身も堅い。
○記者レポート 生の動きが伝わると概ね好評他拠点の動きが分かり参考になる。
 拠点の偏りを感じるが選定基準は?
○読者の広場 好感を抱くという意見が多数ナルクの良さが伝わる。心が安すまる。
 年金・介護・施設などの記事に期待する。 













  




      









        ※ 有効サンプル1309 69拠点より回答
 編集委員会注
 お寄せいただいたご意見の中では「文字が詰まりすぎ」という指摘が多かったように思います。早速本号から全体の文字数を約一割削減しました。



   女性の視点
          ボランティアの原点
                         藤岡光江(吹田)
 
 虚ろな母の瞳が、一瞬喜びの色に輝いたと見たのは、私の欲目であったのか? 次の瞬間には、もう何の表情もなく弱々しい目で、あらぬ方見ている。娘である私を分からなくなってもう6年になるが、この前の時は『待っていたのよ』と抱きついてきた。『私よ わかる?』 と聞くと、名前は出てこないが自分と深い関わりを持つ者という思いのあることは伝わってきた。それが今回は違っていた。
 「ボケは神様がくれた贈り物。 死の恐怖におびえることもなく、痛みを感じることも少なくしてくれているのよ。お母さんは今自由で幸せよ」 と誰かが慰めてくれた。でもその姿はあまりにも悲しい。
 新幹線に乗れば3時間チョットのことではあるが、仕事を持つ私にとっては、東京・大阪間は、遠い距離である。
 遠慮深く、物静かで、他人のことばかりを気遣う明治の女は、殆どの言葉を失い、食事のとり方さえ忘れてしまっているのに、自分のお皿をそっと隣に寄せて『おあがり』とすすめる気遣いを忘れないでいるのが悲しい。 部屋中の小さなゴミを拾い、髪の毛一本落ちてない部屋に座りながら、懐に使用済みのトイレットペーパーを丸めて大切にしまっている母に涙がとめどなく流れた。
 鏡の中の自分に『よくいらっしゃいましたね』と語りかけ、『今夜はお泊りになるのでしょう?』と長い長い会話を交わしている母。
 贈り物をくださった神様。 母は、いま幸せなのですね? 自分の世界で自由に遊ぶ母は今幸せなのですね?
 縋るような母の目に全身が引かれるような思いで飛び乗った最終の新幹線。 後ろへ後ろへと流れ去る東京の灯を写す窓に顔を寄せ、私は声を殺して泣いた。
 この日記を書いた日から20余年の月日が流れ、私は今、あの頃の母の歳になっている。
この出来事が、それまで続けてきた子供たちの教育の場から高齢者問題へと私の視点を変えさせ、今に続くボランティア活動の原点となっている。 さあ今年も頑張ろう!


     知ッ得
         子どものパソコンと携帯A
 前月に続き、日経BP社で実施した「パソコンと携帯 気になる子どもとの関係」のアンケートを掲載する。有効回答者数は446人。男子237人、女子229人、学年別構成比は未就学児20%、少学校低学年(1〜3年)16%、小学校高学年(4〜6年)22%、中学生19%、高校生12%、大学・短大・専門学校7%、社会人4%だった。

1子どもがパソコンや携帯を使うのをどう思うか
 パソコンは大学・社会人になれば必ず使うものだから早くから慣れさせるのはいいことだと肯定的。一方携帯は、お金もかかり「子どもに好ましくない」という印象の方が強いようだ。
 ちなみに子どもの携帯電話にかかる費用は、2000円〜4000円が33%で一番多く、次に4000円〜6000円が23%、1万円以上が5%であった。
 パソコンを使っていて良かったのは低年齢層では「キーボードの操作やローマ字を早く覚えた」という意見が多く、小学校高学年以上では学習に役立つ面が多々あるという見解が多数を占めた。
 子どもがパソコンを何に使っているかを尋ねたのが図1である。webサイトの閲覧が68%でトップ、ゲームが59%で2位にランクされている。

2パソコン使用上で不安なことは
 この質問では1位が視力の衰えで51%、2位が不健全なサイトへのアクセスで44%であった。
 視力の衰えは別として、出会い系サイトをはじめとする不健全なサイトへのアクセスや、個人情報漏洩などネット接続の弊害を気にする意見が多くある。この不安要素の対策として「時間制限を設ける」「個人情報の書き込みをしない」「ダウンロードは原則禁止」などの約束事が上位を占めた。
 過激なアダルトサイトや出会い系サイト、ユーザーを騙す詐欺サイトなどwebサイトの閲覧には確かに危険な面が多い。それらの危険から子どもを守るには、「フイルタリングソフト」を使うのが有効であろう。アクセス先を監視して有害なサイトを遮断するものである。ソフトは数千円で購入できるが、1年毎の更新が必要。(白石勝也)

 お子さんはパソコンを何に使っていますか 図1
 お子さんがパソコンを使うことで不安なことは  図2

 トップへ