2007年6月号 4面

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俳句
 ー卒業すー

吉井令伊子(富田林)

池掃除溝掃除して卒業す
春泥にうごめくものをじっと見る
白鷺の身じろぎもせず春の雪

随想
 脳の老化防止  10の方法

(大津中央の会報より)
 アメリカのアルツハイマー病協会が提唱している「脳を守る方法」をご紹介します。

1頭が一番大切
 健康は脳から始まり ます。脳を大切に。
2頭の健康は心臓から
 心臓によいことは脳にも良い。心臓病、糖尿病、高血圧にならないよう注意。
3自分の値を知ろう
 体重、血圧、血糖値、コレステロールを望ましい値に保とう。
4脳に栄養を
 脂肪が少なく、抗酸化物(ビタミンEなど)の多い食品をとる。
5体を動かす
 運動は血流を良くし脳細胞を刺激する。 1日30分以上の歩行は有効 。
6心のジョギングを
 物事に関心を持つことで脳の活力が高まる。読む、書く、ゲーム、新しいことにチャレンジを。
7他人と繋がりをもつ
 社会と繋がりをもつ ことは認知能力の低 下防止に最も良い。
8頭に怪我をしない
 転倒予防が大切。
9健康な習慣を保つ
 タバコをやめ、アルコールは控えめに。
10  以上を今すぐ始める。

これからの
    介護保険

 越田謙治郎(宝塚)
 深刻化する高齢者介護の問題に対応するため、2000年4月に導入された介護保険は2006年改正実施を経て今年で8年目を迎えます。
 介護保険では導入当時から「施設介護」から「在宅介護」への転換を目指して様々な取り組みが行われてきました。しかし依然として施設を希望する要介護高齢者や家族の方が多く、理念の実現には程遠い状況です。
 実際に川西市でも5ヵ所ある特別養護老人ホームでは、平成18年度末時点で約900人の方が申し込んでいます。そのうち200人を超える方が入所の必要性が高い要介護者だと言われています。
 この問題は特養などの施設が不足しているという単純な問題ではありません。むしろ問題なのは要介護高齢者にとっては、地域で暮らし続けることが困難であると言うことです。
 私も祖母の介護をする両親の姿を見てきましたが、一人の高齢者を介護することは、家族にとって365日、24時間、心身共に安らぐときのない重労働だと言うことを理解しなければなりません。しかしこのサポート体制は整っているとは言えないのです。
 このような状況では要介護高齢者が「在宅介護」ではなく、依然として「施設介護」を志向するのは無理ありません。
 いま最も必要なのは単に特別養護老人ホームなどの施設を増やすことではなく、365日24時間、要介護高齢者とその家族をサポートするため、地域に密着した介護体制を構築することであり、「ここで暮らし続けたい」と思う魅力ある地域を作ることです。そのためには地域で活動する多くの市民グループの力が必要なことは言うまでもありません。
 介護の課題を解決するためには「住みたい地域で暮らし続けることができるために、何が必要なのか」という視点で、「地域」「ボランティア」「行政」が同じ方向で手を取り合うことが必要です。そしてこのような活動を支えていくことが政治に科せられた仕事だと考え、私自身も活動しています。
(川西市市会議員)


老いとナルク

 本郷巳津子(福岡)
 私にとって老いの実感は突然訪れたように思う。演じていた舞台からドスンと落とされたように、ある日突然やって来た。自分一人では耐え難い大きなうねりのようでもあった。
 姑の介護をしながら子育てに明け暮れていた私は、1日も早く4人の子どもを自立させることばかり考えていた。おかげで気がついてみると4人とも憎らしいくらい自立した家庭生活を送っており、母の助けを当てにしている息子、娘は一人もいない。感謝こそすれ愚痴ることなどないのだが、いつまでも嫁にもやらず親娘旅行を楽しんでいる友人をたちを見るにつけ、羨ましく感じてしまう愚かな母でもある。
 自立を促して巣立っていった我が子のすねに縋って自分らしさを失いかけていた私を、いま子どもたちがは励ましてくれる。「元気で生きていてくれるだけでいい」と。 見知らぬ地に移り住んで、一人で趣味に生きようと思っていた矢先にナルクとの出会いがあった。共感できる会であった。学ぶこともたくさんあり、無理せずに自分の小さな力が困った人の役にたてればこんな嬉しいことはない。寂しさに負けそうになった私の老後にナルクは光を灯してくれた。

[びわこ湖西]
カヌーの花見ツアー

 ナルクびわこ湖西のカヌー同好会は4月12日、高島市マキノ町で海津大崎のカヌー花見ツアーを開きました。同好会は昨年誕生したばかりで初めての試みです。
 会員以外にも東京や大阪などから参加があり、一行は16人。桜は予期通りの満開、天候は予報がはずれて快晴無風。この上ないカヌー日和となり、湖上からの花見を満喫しました。
 来年もこの時期に実施したいと思います。会員外からの参加も歓迎しますので、参加希望者は「びわこ湖西」拠点気付で、カヌー同好会プロモーターの池本まで、ご連絡ください。
      (池本盛雄)

[札幌]
「シニアサロンさくらんぼ」開設半年を振り返って

 昨年10月に札幌市のシニアサロンモデル事業の指定を受けて「シニアサロンさくらんぼ」を麻生(あさぶ)に開設し、はや、半年が過ぎました。
 毎週月〜金曜日の10時〜16時迄、雨の日も風の日も雪の日も、スタッフ一同心を一つにして、せっせと通いました。その努力の甲斐あってか、サロンの利用者が月平均160名(半年間で922名)、収支もほぼトントンと理想的な決算を迎えることができました。これも偏に多くの方々のご協力があってのことです。半年経過してスタッフも利用者と共にイベントを楽しむ余裕が出てまいりました。
「シニアパソコン教室」(月謝2500円・資料代込)は好評で、現在1部構成ですが、2部構成の開催も計画中です。
「男の料理教室」「そば打ち」「ピザ作り」手話、短歌、絵手紙、写経教室等楽しく勉強しております。
 今月から開設1周年(今年10月予定)に向けて準備を始めました。その目玉に「シニアエコファッションショー」を企画中です。
 母の形見、思い出深い着物や帯もタンスの肥やしになっていませんか?新しい命を吹き込んで世界でたった一つのドレスやベスト、バッグに変身させて、エコファションショーに出てみませんか?
そのための「リメイク工房さくらんぼ」が4月より毎月1回のリメイク教室を開いております。ロックミシンや電子ミシンも購入し、専門家(今井恵美子先生)のご指導を受けております。ぜひお出でください。お待ちしております。
    (河上道子)

[高槻・島本]
満開の桜を満喫

 北摂4拠点合同の「万博公園の花見会」も今年で12年目を迎えた。
 雨の日、風の日いろいろあったが、今年は最高のお花見日和に恵まれ、120名の参加者が満開の桜のもと、青春?を謳歌した。
 拠点対抗輪投げ大会に始まり、大ボール送りゲームで盛り上がり、河内音頭、阿波踊りなど衣装持参の本格演芸も飛び出す。もちろん情報交換も怠りなく、全てがグーの今年のお花見だった。
    (田中雪夫)

[信州まつもとだいら]
 朝日新聞から

 本格取材が 昨年12月の会報に「中国帰国者に継続的な支援の手を」という内容で、当拠点の活動が紹介されましたが3月のある日、朝日新聞から「その記事を読んで興味をもったので取材させて欲しい」と言う電話がありました。
 取材は2日間にわたる本格的なもので、4月13日の東京本社の全国版「生活欄」のトップに掲載されました。反響も大きく、地域での問い合わせも殺到しました。 中国帰国者の支援活動は「中国帰国者支援・交流センター」が中心に行われていますが、ナルクのような民間のボランティア組織が交流を深めているところはごく僅かです。3月に交流センターの主宰する研修会が東京であり、私も40分ほど事例発表を致しました。
大変大きな反響をいただきました。結果として「帰国者支援活動」については、ナルクが新しい流れを提供していることを強く感じました。
 交流を始めて約2年半、帰国者の方々の顔は間違いなく明るくなったと自負いたしております。     (守安威象)

(7月21日〜8月9日)
 ナルクの会員には1等席が千円割引きになります。
 チケットは拠点にある用紙に記入して窓口でお求めください。
 今回は1部がお子様向け公演となっています。(窓口販売は6月12日から)


第1部(午前11時開演)
金太郎の大ぐも退治
瓜子姫とあまんじゃく
第2部(午後2時開演)
鎌倉三代記 釣女
第3部
(午後6時30分開演金曜のみ7時)
契情倭莊子
 伊勢音頭恋寝刃

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