2007年4月号  3面

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300拠点を目指して
未来が開かれる分離独立
  
    B 横浜のケース

 横浜拠点は平成7年に設立されたが、平成13に東横浜、平成15年に南横浜が相次いで分離独立した。 この分離独立を可能にしたのは、平成8年、拠点設立1年後の段階で、横浜市を含む広大な地域を5分割し、5つの活動グループを設けたことにある。これにより各地区の活動が活性化され、冒頭の分離独立となった。
 独立時点と現在の会員数を比較したのが下の表である。
 分離で会員数が減った横浜拠点は分離後
150人も増加した。
 この数字は何を物語っているのか。それは拠点の分離独立により
  @分離する母体も独立していく組織も新たな役員と活動会員の増加にも力を入れた結    果、会員増が実現できた。
  A分離した地域にナルクの情報を細かく発信し活動会員の確保に力を入れた結果、地    域情報の吸収が可能になり地域密着効果が格段に上がり、会員の増加と活動の活性   化が顕著になり、3拠点平均78%の会員増となった。
 前東横浜代表の太田善朗氏は「ナルク設立以来叫ばれている『最小行政単位の拠点設置』を実現することが、ナルク発展の大きな要素であることを痛感しています。分離独立のリスクは分離する側、出て行く側にも人事面、事務面、その他多くありますが、希望を持ってそれを乗り越えるところに、ナルクの明るい未来が開けるのです」といっている。
 横浜の場合は運営委員会の総意に基づいて理想的なグループ分けを実施しているが、当時の運営委員の将来を見越した卓見に改めて敬意を表したい。 (組織担当・藤岡武)
ナルク海外研修旅行 参加者募集
         申し込み受付は4月23日から

 ナルク2007年海外研修旅行の概要を次のように決定しました。
 行き先は英国はスコットランド・ロンドンからフランス・パリへ。
 ロンドンでは、エイジコンサーンにてレクチャーや現場視察による介護福祉の現状を学び  ます。
   《 日程 》
        6月18日(月)
        関西国際空港から出発。(日本航空)
        成田国際空港からの出発便は、参加者が6人以上なら可能。
        ロンドンの空港で関西発便と合流。
        6月25日(月)
        ・同空港に帰国。《訪問場所・施設》
        英国介護福祉施設
        エイジコンサーン・ウエストミンスター支部。
        ナルクロンドン  クラブの人たちとの交流も考えています。
    
    《観 光》
     歴史と文化を誇るスコットランドの国立美術館や博物館を始め、バッキンガム宮殿      や国会議事堂、本場ウィスキー工場の見学、ドーバ海峡をユーロトンネルで渡って     パリでの観光。
     オプショナルツアーとしてベルサイユ宮殿、ルーブル博 
     物館、フォンテーヌブローとバルビゾン観光など盛りたくさん。                              
    《参加費》
        一人325,000円 (関西国際空港発便)
        一人335,000円  (成田空港発便)
        共に変動のある航空 燃料代や現地空港税
        は別途)

    《申込み受付》
     4月23日(月)午前0時からFAXで。           
     (06ー6941ー5130=ナルク本部旅行委員会)まで。
      先着順。定員40名に達し次第締め切ります。
      4月下旬に詳しいことについて説明会を開く予定です。
生涯学習センターニュース

   ○J&Bコーラス  第2・第4金曜 13時     産業創造館15F
                 問合せ 広部(京都)     075−712−4012
    ○劇団「ナルク」  第2・第4金曜 15時30分  産業創造館15F
                 問合せ 茶谷(西宮)
    ○司馬「街道を行く」        4月29日(日)
                 京都三閣の一つ 西本願寺非公開の国宝「飛雲閣 
                 問合せ 本部藤岡
    ○口腔ケア出前講座  (認知症嚥下予防)
                 ウエルテック社協賛      問合せ 本部中島
    ○ケアメイク出前講座
                 パピリオ化粧品協賛      問合せ 本部安藤

HAO縁結び

   ナルク結婚相談所
    未婚のお子様のおられる全国会員の皆様、まずはご一報を
    問合せ 本部安藤     enmusubi@nalc.jp 06−6941−5448

本部に強力な助っ人

 拠点数が124を数え、本来のボランティア事業を支える為の「その他の収益事業」も増えてきて、本部事務局が手薄になっていたが、このほど強力なスタッフが現れた。
 名前は立田英雄さん。高槻・島本拠点の代表として敏腕を発揮されたやる気と経験豊富な方である。
担当は「生活研究アドバイザーで」で、3月13日から顔を出されている。現役時代に培われた企画力・折衝力を活かして、本部の多様な業務を担当願うことになる。

拠点リレー訪問25

   地域と共に歩む「茂原」 
 
 「向こう3軒両隣」のような助け合いによる「地域社会の再構築」を目指し、地域密着型拠点として、「ナルク茂原」は平成12年9月にスタートしました。
 エリアは茂原市と5町村、事務所を中心に25キロ圏内で、人口は約16万人です。1月末現在の会員数は154世帯、225名です。
 会員の他に榎町商店街との提携による高齢者、子育て支援の福祉拠点「榎町つどいのひろば」に参加する「ひろば会員」もいます。松永代表は「活動できる会員の増強と会員の若返りがこれからの課題です」と言います。
 「榎町つどいのひろば」は、平成15年8月に、榎町商店街振興組合との共同運営プランが千葉県の商店街再生プランに選ばれ、補助金もおり10月にオープンしました。
「榎町つどいのひろば」(ナルク茂原事務所)は、毎週月水土曜日の10時から15時まで、地域の高齢者・ナルクの会員向けにカラオケ、パソコン、気功、囲碁将棋などを、子ども向けには算数、習字教室など色々な講座を運営しています。
 会の設立当初は松永代表宅に事務所を置いていましたが、個人宅では会の発展に限界があることを痛感していたとき「榎町つどいのひろば」の話が持ち上がりました。「これに参加すれば事務所も確保できるし、私たちが目指す地域密着型多世代交流、生き甲斐づくり、街づくりに繋がるのではと思い、事業費の負担というリスクはありましたが白熱の議論の末、参加に踏みきりました」と代表と渡辺事務局長は語っておられます。
 「この建物の中に事務所があります」と案内されたのが、商店街の一角にある2階建ての空き店舗でした。40坪ほどのスペースの中では「うたごえ会」の最中です。お話しを聞いているとき、片方からは合唱が聞こえます。1日に30人ほどの来訪者がありますが、半数は会員の方々で、一般の方をさらに増やすのが次の目標とのことです。
 「行政や商店街と協働し、集客に努力することで、新しい街づくり、新しい人づくり、新しいコミュニティが可能となります。これもナルクの一つのあり方ではないでしょうか」と皆さんが強調されていました。
 この事業に参加することを可能にしたのが、ナルク茂原の徹底した地域密着活動です。清掃活動奉仕は毎月ブロックごとにクリーンキャンペーンを実施し、また小学生の下校時の見守りや、車椅子の学習会なども積極的に行っています。
 仙台・平塚と並び称される日本3大七夕祭りでは、飾り付けは勿論、祭りの後の清掃にも力を入れ、1日50人が2日間参加しています。
 活動の原点になっているのが、愛称の「いちご」です。「会員一人ひとりは野辺に咲く小さな花で、小さな実しか付けない野いちごのように地味ですが、皆が力を合わせれば大きな赤いいちごになるのです」
 課題は「社会貢献と時間預託のバランス」、そして「会員の高齢化」とのこと。団塊の世代など新しい人を入会させるには時間預託の強化も必要であると松永代表は言います。
「夢は地域社会の再構築です。その一歩として会をブロック毎に充実させ、向こう3軒両隣的に気楽にお茶を飲み、集える場所をナルクが中心となって地域に多く作ることです」という代表の言葉に皆さん大きく頷いておられました。
                                        (日比野昌弘)

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