2007年12月号 1 面 | ||||
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団塊の世代を地域力に ナルクでも積極的入会勧誘定年後はバランス良く 仕事 プライベート 社会貢献を団塊の世代が今年から逐次定年を迎える。彼らの感性・マンパワーが地域社会の活性化に大きく役立つと期待を持たれていたが、「改定高年齢者雇用安定法」が成立して、約7割りが定年後も基礎年金が支給される開始年齢(63歳〜65歳)まで働くことが確実になってきた。 ![]() ただ、彼らの潜在意識を顕在化させて、地域力に育て上げるためには工夫とたゆまない働きかけを必要としよう。 団塊世代は三位一体のライフスタイル 「団塊の世代は、60代・70代の世代と比べて年金に対する不安、そこからくる定年後の生活費に著しい不安を抱いている」 「不安分を穴埋めするために定年後も働かねばならないが、仕事が見つからないのではと心配している」 これは2004年にナルクが全国4450人の「団塊の世代を中心とする定年ビフフォー・アフター世代」の生活意識調を実施した結果の1節である。 さらにこの調査では団塊の世代は「仕事が見つかれば、フルタイムではなく、自分のキャリアを活かした働きをしながら、旅行や趣味を楽しみ、かつ地域でボランティア活動をして社会に貢献したい」と三位一体のバランスのとれたライフスタイルを希望していた。 ![]() 図2では「定年前と同じ会社でフルタイム勤務する人」は28%に過ぎず、それを上回る人が「組織に縛られない自由な生活をする」と答え、パートタイムで働く人が、別の会社・定年前と同じ会社を合わせて14・6%に上っている。また、NPO・ボランティアに専念する人も7.7%。こうしたデータを読めば「定年後も雇用延長で働き続けるから団塊の世代はボランティアに参加しない」との思い込みは一掃される。 自分の役立ちを個性的に ![]() 一方、電通の最近の調査(図3)では「定年をきっかけにしたいこと」の問いに対し、昨年よりは少し減ってはいるが、24%が地域でのボランティア活動と答えている。 但し「定年アフター世代」と異なり、ボランティア参加の条件がいろいろとついて回る。中でも@自分にできそうな活動があればA趣味・特技・資格を活かせればB自分を高めることができれば、が目立つ。 「定年退職は人生の新たな出発であり、自分の個性を発揮して社会に役立ち花を開かせたい」、と健気に意識しているのが団塊世代の特色である。 行政や社協は、この世代を地域に引き込んでインフォーマル社会資源として育て、社会保障給付が低下する際の穴埋めにと目論んでいる。各地で講習会やシンポジウムを行っているが、単に「地域にどうぞ」の呼びかけや、有償ボランティアやコミニュニティビジネスを紹介し、金で釣るやり方では上手くいかない。 単発的イベント型のボランティア団体やNPOでなく継続型(事業型)で多彩な活動をしていて個性を活かせ、自己向上・自己実現が約束される組織を一緒に創っていくぐらいの発想が求められる。 地域で新しい友が得られるナルクの魅力を 団塊の世代は「群れる」習性があり、定年後は地域で新しい仲間・友が欲しいとの願望が強い。血縁・地縁・職縁から「ボランティアの好ましい縁」が得られるというメリットを前面に打ち出してもよいのではないか。 ただ、日本のボランティア団体の9割強は女性が主体であり「団塊の男性が入りづらい」という面はある。その点ナルクは男女半々でしかも無償ボランティアを前面に打ち出してマスメディアによく載るので、理念と時間預託に惚れ込んで入会する人が多い。しかも全国ネット組織なので人材の宝庫になっている。それに1支部(拠点)当たり20〜30、全国で118種類の同好会・クラブ活動が盛んに行われていて、ここでも友人がすぐにできる。 ![]() 我々は、あらゆる機会を捉まえて、ナルクの魅力を紹介し、団塊の世代に活動の場を提供していけば、それが大きな力となって、ぬくもりのある地域社会の形成ができ上がるかもしれない。 レディースパーティー予告 日時: 平成20年1月26日(土) 12時〜16時 場所: ミューズプラザ (松下電器労連ホール) 京阪電車「西三莊」下車すぐ 会費: 4500円 絶好の拠点交流の場として定着してきました。 女性の会ではありません。 女性が企画運営する殿方歓迎の会です。 |