2008年1月号  1 面

新春対談

   認知症治療の第1人者 金子満雄
                 VS ナルク会長高畑敬一

  楽しくナルクで活動すれば認知症にならない

 ナルクでは2005年の6月に、日本早期痴呆学会(当時)の理事長を務めておられた金子満雄先生の講演を大阪で実施したが大好評であったため、続いて横浜、千葉など関東地区でも実施した。どの会場も満員の盛況で、参加者からは「目から鱗が落ちました」など、痴呆に対する認識が大きく変わったという声が多数寄せられた。
 近年、認知症の方との接し方や、認知症と物忘れの見分け方、ひいては認知症にならないための予防法について知りたいという声が多くなってきている。
これらの件について新春のひととき、金子先生と
高畑会長に大いに語っていただいた。

高畑 新年おめでとうございます。先生の診察された患者さんの数が昨年で5万人を超えたという話を聞いて驚いております。これは勿論世界一だそうですね。金子満雄先生の経歴
 一九三四年長崎生まれ。長崎医大卒。
 ケニアやアメリカなどで脳外科医とし
 て診療活動に当たられたあと、浜松
 医療センターの開設に参加昭和五七
 年副院長。
 平成一七年日本早期認知症学会
                 理事長 
金子 いやいやお恥ずかしい限りです。まだ道半ばといったところですが。
 いま、欧米も含めて多くの医者が痴呆は治らないものだと決めつけて「もっと悪くならないためにはどうするか」とか「そのための薬は」といったことばかり考えているのが現状です。散歩も体操もせず、体を動かすのが嫌いな人は、いつしか筋肉が衰えるでしょう。そんな人が筋肉隆々になる薬なんかはないのと同じで、認知症というのは頭を活発に使ってこなかったためにおきている病気なんですね。鍛えることで予防が可能なのです。
高畑 足腰を鍛えるのと同じように、頭を常に使って生活することが必要なのですね。
 ナルクには全国で見れば120種類もの同好会や趣味の会があります。そこで友達を作り、自分の趣味を大切にするという生き方は、先生のおっしゃる頭を鍛えることに繋がるのではないでしょうか。
 趣味や友達をもつことは頭を使うのと同じ
金子 おっしゃる通りです。頭を鍛えるといっても難解な哲学の本を読んだり、難しい計算をすることではなく、右脳、特に前頭前野がポイントです。「美しいものに感動する心」「異性にときめきを覚える心」「人にやさしくできる心」それが大切なのです。
 私は前頭前野がどのぐらい働いているかを測定する方法を開発し、早期診断の道を開いたのですが、最近は精密な機械も開発され、貴重な研究結果が出ています。
 それによると、同じ趣味でも模倣を中心とした趣味は、余り前頭前野を刺激しないのですね。
高畑 習字や絵画は、まず模倣から入りますね。あれはダメですか。
金子 それより囲碁のように自分で考えて、相手と競うといったものが良いようです。同じ歌でもカラオケは物まねだからあまり効果がありませんが、コーラスは相手との調和を考えなければならないからいいんですね。トランプ、麻雀、花札、といったゲームも効果的なことが分かってきました。

 痴呆症と認知症は違う
高畑 先生は以前から痴呆症を認知症と言い換えるのに反対されていましたが。
金子 痴呆症というのは「明日どこに行こう」とか「体重が増えたからダイエットをしよう」といった人間の計画性、自発性が衰えてくる病気です。これは脳卒中などの後遺症で起こるのではなく、大半が生活習慣病です。つまり早期治療で回復が可能です。これに対して計算とか記憶、あるいは外部の情報を取り入れる能力が衰えるのを「認知機能障害」といいますが、これは加齢などが原因です。主ぬ遺伝子が原因のアルツハイマーを除き大半は病気ではありません。これを一緒に考える医者や役人が多くて、痴呆症を認知症に置き換えてしまった。これには無理があります。
高畑 「痴呆」という言葉を使わない方がよいという社会風潮もありましたね。
子 痴呆症は病気です。しかも生活習慣病なので、従って早期治療とリハビリで回復が可能です。しかし物忘れは記憶障害なので病気ではありません。そこをはっきり分けなければなりません。趣味と友達、それと人に奉仕する心を持てばボケは防げます。

 息子や孫の教育が大切
高畑 我々の年代は戦争や戦後の貧困の中で育っていますので、趣味どころじゃなかったのですが。
金子 ところが困ったことに我々の子ども世代が経済成長の時代に育っていますので、仕事人間が多いのです。仕事仕事で毎日が明け暮れ、趣味を持たず、お金が全てと思っている息子が多い。こういう感性欠如の人間は結婚するときも学歴がどうだとか財産がどうだとかしか考えませんから、ろくな嫁が来ません。彼らは会社で偉くなってもボケルし、こういう息子、嫁に囲まれている年寄りの痴呆症は治りが悪いのです。軽い痴呆の姑に「お母さん一緒にお買い物にでも行きましょう」と声をかける嫁は、姑の痴呆を治すし自分もぼけません。お年寄りのケア以前に息子や孫の教育の必要を感じています。彼らに人を愛する心、ボランティアの心を教えなければいけませんね。

 ナルクに入って前頭前野を鍛えよう
高畑 いま65歳以上の一人暮らしが増えていますね、それが気になるのですが・・・。
金子 こういう人こそナルクに入って生き甲斐を見つけてもらいたいですね。
高畑 ナルクでボランティアをして、趣味の会で前頭前野を鍛えるのが一番ということですね。
 今日は有り難うございました。

2008年月1号  2 面

 読者のアンケート

 本誌記事の読まれ方
 編集委員会では07年3月から6月にかけて、全国拠点を通じて読者のアンケート調査を行ったが、昨年末 その結果が纏まったのでお知らせする。 記述欄には2割ぐらいの方が意見を書いてくださった。主な意見を下に掲載した。

  主な意見
○1面メイン 概ね好評との意見が多数ナルクの基本的な取り組みが理解できる。
 全国規模の団体の組織力に驚きを感じる。
 字が小さくて詰めすぎ、記事も長すぎる。
 高齢者向きの時事解説が欲しい。
○喜々快々 毎回楽しみにしているが多い  会長の人生観、鋭い感性に感服。
 新鮮さがない、字数をもう少し少なく。
○本部関連記事 肯定的意見が多いが反発も全国の仲間の活動が分かり参考になる。
 本部の動きを適確に知らせて欲しい。
 直接関係のあることが少ない。通達は不要。
○女性の視点 大半が好意的で継続を希望多芸多才、様々な考え方、生き方が参考に。
 女性の考え方が分かり、男性として反省。
○知っ得 有益なデータが多いという捉え方時代の変化が分かり参考になる。
 関心のないことでも視野が広がる。
 感動が薄い。福祉、生活の知恵等も入れて。
○拠点訪問 貴重な連載との意見が多かった色々なナルクの情報が得られ注意して読む。
 内容がマンネリ、中身も堅い。
○記者レポート 生の動きが伝わると概ね好評他拠点の動きが分かり参考になる。
 拠点の偏りを感じるが選定基準は?
○読者の広場 好感を抱くという意見が多数ナルクの良さが伝わる。心が安すまる。
 年金・介護・施設などの記事に期待する。 













  




      









        ※ 有効サンプル1309 69拠点より回答
 編集委員会注
 お寄せいただいたご意見の中では「文字が詰まりすぎ」という指摘が多かったように思います。早速本号から全体の文字数を約一割削減しました。



   女性の視点
          ボランティアの原点
                         藤岡光江(吹田)
 
 虚ろな母の瞳が、一瞬喜びの色に輝いたと見たのは、私の欲目であったのか? 次の瞬間には、もう何の表情もなく弱々しい目で、あらぬ方見ている。娘である私を分からなくなってもう6年になるが、この前の時は『待っていたのよ』と抱きついてきた。『私よ わかる?』 と聞くと、名前は出てこないが自分と深い関わりを持つ者という思いのあることは伝わってきた。それが今回は違っていた。
 「ボケは神様がくれた贈り物。 死の恐怖におびえることもなく、痛みを感じることも少なくしてくれているのよ。お母さんは今自由で幸せよ」 と誰かが慰めてくれた。でもその姿はあまりにも悲しい。
 新幹線に乗れば3時間チョットのことではあるが、仕事を持つ私にとっては、東京・大阪間は、遠い距離である。
 遠慮深く、物静かで、他人のことばかりを気遣う明治の女は、殆どの言葉を失い、食事のとり方さえ忘れてしまっているのに、自分のお皿をそっと隣に寄せて『おあがり』とすすめる気遣いを忘れないでいるのが悲しい。 部屋中の小さなゴミを拾い、髪の毛一本落ちてない部屋に座りながら、懐に使用済みのトイレットペーパーを丸めて大切にしまっている母に涙がとめどなく流れた。
 鏡の中の自分に『よくいらっしゃいましたね』と語りかけ、『今夜はお泊りになるのでしょう?』と長い長い会話を交わしている母。
 贈り物をくださった神様。 母は、いま幸せなのですね? 自分の世界で自由に遊ぶ母は今幸せなのですね?
 縋るような母の目に全身が引かれるような思いで飛び乗った最終の新幹線。 後ろへ後ろへと流れ去る東京の灯を写す窓に顔を寄せ、私は声を殺して泣いた。
 この日記を書いた日から20余年の月日が流れ、私は今、あの頃の母の歳になっている。
この出来事が、それまで続けてきた子供たちの教育の場から高齢者問題へと私の視点を変えさせ、今に続くボランティア活動の原点となっている。 さあ今年も頑張ろう!


     知ッ得
         子どものパソコンと携帯A
 前月に続き、日経BP社で実施した「パソコンと携帯 気になる子どもとの関係」のアンケートを掲載する。有効回答者数は446人。男子237人、女子229人、学年別構成比は未就学児20%、少学校低学年(1〜3年)16%、小学校高学年(4〜6年)22%、中学生19%、高校生12%、大学・短大・専門学校7%、社会人4%だった。

1子どもがパソコンや携帯を使うのをどう思うか
 パソコンは大学・社会人になれば必ず使うものだから早くから慣れさせるのはいいことだと肯定的。一方携帯は、お金もかかり「子どもに好ましくない」という印象の方が強いようだ。
 ちなみに子どもの携帯電話にかかる費用は、2000円〜4000円が33%で一番多く、次に4000円〜6000円が23%、1万円以上が5%であった。
 パソコンを使っていて良かったのは低年齢層では「キーボードの操作やローマ字を早く覚えた」という意見が多く、小学校高学年以上では学習に役立つ面が多々あるという見解が多数を占めた。
 子どもがパソコンを何に使っているかを尋ねたのが図1である。webサイトの閲覧が68%でトップ、ゲームが59%で2位にランクされている。

2パソコン使用上で不安なことは
 この質問では1位が視力の衰えで51%、2位が不健全なサイトへのアクセスで44%であった。
 視力の衰えは別として、出会い系サイトをはじめとする不健全なサイトへのアクセスや、個人情報漏洩などネット接続の弊害を気にする意見が多くある。この不安要素の対策として「時間制限を設ける」「個人情報の書き込みをしない」「ダウンロードは原則禁止」などの約束事が上位を占めた。
 過激なアダルトサイトや出会い系サイト、ユーザーを騙す詐欺サイトなどwebサイトの閲覧には確かに危険な面が多い。それらの危険から子どもを守るには、「フイルタリングソフト」を使うのが有効であろう。アクセス先を監視して有害なサイトを遮断するものである。ソフトは数千円で購入できるが、1年毎の更新が必要。(白石勝也)

 お子さんはパソコンを何に使っていますか 図1
 お子さんがパソコンを使うことで不安なことは  図2

2008年1月号  3 面

福祉調査センターだより

 自立支援にはユニバーサルデザインが大切
 
 介護保険でいうケアマネージメントの1つに「自立支援」がある。
 利用者が「そうしたい」と思う「行動」が、利用者の「力」となり、そこから自立することへの工夫が生まれてくる。
 私の娘は聴覚障害者である。彼女らの自立へのバリアは、音声情報の欠落である。それを補う工夫がバリアフリーのツールを生み出してきた。
 思えば、そのツールは30年ぐらい前までは、補聴器・手話・筆談であった。
 家にいる娘に「帰りが少し遅くなるよ」と連絡をするには、近所の知人に電話をして、娘にメモを渡してもらうことぐらいしかなかった。返事をもらうのは大変なので一方通行である。まさにバリア・アリーである。 
 その後、一般家庭にもFAXが普及し、電話を通じて情報を伝えることができるようになった。面倒ではあるが質問したり答えたり、会話も成り立つようになった。しかし待ち合わせ場所の変更などは至難の業だった。大抵はFAXのない街角などで約束をするから、行き違いも多々生じた。
 ポケベルが普及しはじめると、単純ではあるが数字の語呂合わせで、ポケベル会話もできるようになり、その辺りが一挙に解決されることとなった。大きなバリアが1つ解消されたといえよう。
 今は携帯メールがあり、娘との会話は勿論、聴覚障害者同士の会話も可能になった。驚くほどの速さでメールが行き交い笑いがはじける。
 パソコンメール、ブログ、ホームページを通じて、障害者だけでなく全ての人と情報交換が可能になった。一番喜んでいるのは本人であろうが、母親の私も嬉しいサポート係の廃業である。
 手話・筆談・FAXぐらいまではバリアフリー支援と言えようが、携帯メール、パソコンによる情報収集となると、支援の枠を超え、積極的なツールの出現と言えよう。そのツールには当然、ユニバーサルデザインが要求される。
 ユニバーサルデザインとは、ユニバーサル=普遍的なという言葉が示す通り、「全ての人のためのデザイン」を意味し、例えば多機能トイレなど年齢や障害の有無に関係なく、できるだけ多くの人が利用できるようにデザインされたものをいう。 
 これらの工夫で聴覚障害者のバリアが改善されても、後ろからの声かけ、多人数での議論は依然として無理である。
 この絶対的不自由部分を見つめて補うことが、自立支援の原点だと、娘との生活を通じて悟ることができた。これは高齢者自立支援にも言えることであろう。
                                        (常務理事 青木富子)

 徳島S拠点奮闘記

 新春に129番目の拠点誕生
 
 新春1月13日、全国129番目の拠点として「徳島拠点」が誕生する。
 設立までには、昨年4月の金スマで入会した徳島の元マグロ漁船長の浅野さん、鳴門の母親の元に堺から毎月通っている橋野さんの並々ならぬ努力があった。 2人は初対面から意気投合し、何が何でも1年後にはナルクの活動拠点を立ち上げようと誓い合った。徳島市を始め周辺市町村のあらゆる福祉関係先にナルクの説明に走り回った。反響はすこぶる良いが、ただそれだけの日が続いた。
 これではいけないと、先ずS拠点を立ち上げ、目に見える活動を開始し、説明会を11月11日に開催した。
 そしてマスコミの力も借りようと、走り回った結果、徳島で90%のシエアを誇るT新聞の社会部記者が、2人の熱意と、ナルクという日本一のNPOの理念と活動に興味を持ち、記事を大きく掲載してくれた。
 反響は素晴らしく浅野さん宅の電話は鳴り放しの状態が続き、11日の説明会はナルクの活動に共感した多くの市民、行政福祉、マスコミ関係者で満員札止めの状態になった。
 席上、設立総会を平成20年の1月13日(土)に開催することにした。
 TV局から遠距離介護の取材を受け、11月28日に放映されたのを機に、12月9日に2回目の説明会を開催し、後は1月13日の設立総会を待つだけとなった。2人の熱意でナルク徳島は見事に設立の運びとなった。堅い決意のリーダーが1人でもいると拠点は必ずできる。
 昨年の8月の長崎市は村田さん、今年1月19日の郡山市は鈴木さん、3月予定の行橋市は佐藤さん、同じく3月の鳥取市は西村さん、何れも素晴らしい女性リーダーの熱意が実を結んだ結果である。

ナルクシニア介護サポーターインストラクター養成講座  

 第1期生 修了式

 10月5日にスタートした同講座は、受講者全員が予定通り全ての課程を修了したので、去る11月9日(金)、本部会議室で修了式を行った。
 この日集まったのは第1期生16人と、講師陣および受講生の出身拠点の代表が5人。
午前中に最終講義があり、それぞれがレポートを提出、午後からの修了式に臨んだ。
 終了式は午後1時に始まった。各人に修了証書が渡された後、高畑会長から今後に期待する励ましの言葉があり、各拠点代表もエールを送り受講生たちの晴れの門出を祝った。
 記念撮影の後、各人の感想と意見交換の場が設けられたが、非常に有意義な講座
であったこと、自分の人生にプラスになったという感想が多かった。反面、拠点に帰ってどのように講座を進めていくかが不安という意見もあった。 いずれにせよ第1回の講座は成功裏に修了したと言えよう。
       

拠点リレー訪問 34

       埼玉中央(ゆずり葉)
            子育て支援の原点は親支援

 
 ナルク「埼玉中央」は、平成17年3月に「埼玉」から分離独立してできた、まだ新しい拠点です。現在の会員数は169名ですが、その内訳は桶川市約100名、上尾市約40名、その他北本市、鴻巣市などで約20名といったところです。
 上野から高崎線に乗ると約40分で JR桶川駅に到着します。そこから徒歩で約10分、「ナルクの家」という看板を掲げた1軒家がありました。
 そこが「埼玉中央」の拠点事務所です。
 聞けばその看板は高畑会長の直筆とか。
 ナルクの理念「生きがい・自立・奉仕・助け合い」の実践は当然のこととしながらも、「高齢
者間の助け合い」「3世代交流と助け合い」を活動の2大目標としています。「3世代交流」のメインになるのは、やはり子育て支援です。
 「私たちは子育て支援の原点は親を支援することだと思っています」と、高橋利夫代表をはじめ副代表、事務局長などお集まりの6人の皆さんがきっぱりとおっしゃいます。この考えに基づく活動が「つどいの広場」です。
 会員が学齢期前の子どもたちと紙芝居や玩具で遊んだり、お母さんたちの相談相手にもなり、彼女たちに息抜きと交流の場を提供する目的で、月1回2時間、団地の大きな集会所で開いています。玩具を修理する「おもちゃの病院」も、ここだけでなく、社協の福祉祭りなど、いろいろなイベントで活躍しています。  
 もう1つ大きな活動として、埼玉県と滋賀県だけで実施している「障害児・者生活サポート事業」への参入があります。
 これは当拠点が不断の地道な活動が評価され、桶川市の厳しい審査にもパスして「支援認定団体」として登録され、市からの受託事業として取り組んでいるものです。活動内容は学校や施設への送迎、移動介助、1時預かり、といったもので、年間500時間もの障害児支援をしています。
「団塊の世代をはじめ、次代を担う仲間の加入」「活動会員の増強」「ナルクのPR」などが今後のテーマとのことですが、「依頼は決して断らない」を 信条としてきただけに「会員に負担がかかりすぎているかな」、といった反省の弁もちょっぴり聞かれました。とにかく元気一杯、夢一杯の埼玉中央でした。
                                      (日比野昌弘)

         レディースパーティーご案内

 日時:1月26日(土)12時〜16時
 場所:松下電機労連ホール「ミューズプラザ」

                        京阪電車「西三荘駅」下車すぐ
            会費:4500円
           女性が企画・運営するという、男性大歓迎の会です。
           近畿の拠点が一堂に集まるまたとない機会です。
           是非拠点交流の場としてご活用下さい。


                 

         全国から良縁殺到中。ぜひお問合せを。
                             06-6941-5448 安藤
文 楽

          1月公演のご案内     (1月3日〜24日)

  第1部(午前11時開演)

       七福神宝の入舩     祇園祭礼信仰記 
       傾城恋飛脚 
                    =14日より1部2部演目入替

   第2部(午後4時開演)
       国性爺合戦 
             平戸浜伝いより唐土船の段他 
 


 拠点にある「時間預託利用」用紙に記入のうえ、劇場チケット売り場に提出すれば、ナルクの会員と同伴者は1等席5800円が4800円になります。
 文楽は日本が世界に誇る伝統芸能です。この機会にグループ観劇をお勧めします。各種特典あり。詳しくは本部佐藤までお問い合わせください。

2008年1月号  4 面

読者の広場

  ◎随想

  駿河富士紀行に参加して     [茨木・摂津] 今井夫佐子

 今年の「司馬街道を行く」は、富士山一周と河口湖の旅と聞いて、楽しみにしておりました。
 お天気になりますようにと4・5日前から祈っていましたが、新幹線『新富士』に下りた途端、美しい富士山がメンバーを迎えてくれました。 皆の歓声が旅の始まり。
 今回は宿泊先のホテルがバスで全行程を無料で案内してくださいました。
 白糸の滝では今が盛りの紅葉を見、青木ヶ原樹海のドライブではチョット緊張し、また翌日のオルゴール館では、生の弦楽四重奏を聴き、たくさんの思い出を作ることができました。 









 夕刻着いた河口湖畔のウインレイクヒルホテルの温泉は、長湯してものぼせない、心にゆとりを感じさす不思議なお湯でした。ナルク山梨代表の関係するホテルで、預託点数が利用できます。スタッフの爽やかなもてなしは、得意のフレンチ料理にも感じられ、全ての部屋から湖畔の景観が望める素晴らしいプチホテルでした。
 2日間とも雄大な富士山が私たちの行く所行く所、少しづつ形を変えながら常に付いて来てくれました。富士山を堪能できたことが、一番うれしいことでした。 お世話くださいましたホテルの秋山支配人、スタッフの皆さんに心からお礼申し上げます。

  不可解な高齢者医療保険の負担割合
                         [河内長野]     徳島正雄
                                        
 75歳以上の公的年金の受給者で、今まで負担割合が1割であった医療費が、8月1日から3割負担になった方が多数おられると思います。これは市民税の課税所得額が145万円を超えているからです。しかし、この場合でも家族全員の合計収入が520万円未満(単身世帯の場合は383万円)であれば、基準収入額適用申請書を提出することによって、従前どおりの1割負担で医療を受けることができることになっています。
 公的年金のみの受給者の場合は、大抵この金額以下であると思いますが、株式の売買で年間を通じて損失が出た時には、税務署では確定申告をして3年間の利益と相殺できることを勧めてくれます。(利益が出た場合は確定申告は不要です)。
 ところが、基準収入額適用申請書には、公的年金収入のほかに株式譲渡収入額が加算されるのです。いくら損失があっても年間の売却金額が加算されるので、軽く520万円を超えてしまい3割負担となります。利益が出ておれば確定申告をしないので加算はなく1割負担です。この収入額は株式売却代金だけではありません、商品の売買でも同じで、経費等の控除金額を差し引く前の額ですから「売上金額」が収入額とされます。損失があったから確定申告をしたのに3割負担になり、株式譲渡ではいくら利益を得ても確定申告をする必要がないから1割負担となる。何か変ではありませんか?
 厚生労働省では、この制度は公平な判定をおこなうためと説明していますが、これが公平な措置でしょうか? 株式譲渡の税制は、所得税とは別の税制ですから、収入額に所得税法上の収入額を適用するのがおかしいのです。再三、厚生労働省に見解を求めましたが、こちらの質問には答えてもらえず、下記の回答を繰り返すだけです。 
(厚生労働省の回答)
 自己負担割合の判定については公平な判定を行うため、一人ひとりの高齢者の課税所得を基本としています。しかしながら、税法上の控除の関係から、実際には、収入額が少ないにもかかわらず、課税所得が145万円を超えるケースが存在するため、このようなケースを救済するため、課税所得だけでなく、収入による判定も行うこととしております。

記者レポート

 [ナルクUSA]
   ツエ会長・中村副会長が本部を訪問

 去る11月12日、ナルクUSAのツエ会長、中村副会長が吹田拠点で熱烈歓迎を受けたあと本部を訪問、折から開催されていた組織委員会でUSAの状況について報告をし、参加しておられた拠点の代表の方々と質疑を含めて懇談をされました。その後福狸で高畑会長を囲んでの懇親会にも参加、大いに盛り上がりました。
 今後の日米双方の時間預託活動の力強い推進を誓い合い、来年のナルク15周年記念行事には、USAからの「お里帰りツアー」を企画推進することになりました。
 みなさまの力強いご支援をお願いいたします。
                                  (国際担当  仲)

 [寝屋川・四条畷]
   ナルクうどん店開店

 かづきの会では10月27・28の両日、いつも定例会などで施設をお借りしている市立エスポアールのお祭り「フェットエスポアール」に協賛して例年同様「うどん店」を開催した。
 朝早くから機材の運搬、お店の設営を進める傍ら、食材や燃料の運搬。一方ではお湯を沸かす人、油揚げを暖める人と会員それぞれがテキパキと一致協力して開店にこぎ着けた。 初日は雨模様の天気が心配だったが、昼前頃にはお客が押し寄せて行列となることもしばしば。2日目には用意した食材を早々と完売した。    (竹田幸男)
  

 「初めての男の料理」を開催

 ナルク発行の「お母さんにはイロハのイでも お父さんには初めての料理」の本が発売された後、ナルクの各拠点から男性たちが腕を振るって「初めての料理」に取り組んだとの便りが続々届きます。 私たちの寝屋川でも やってよ!との女性の声に応えて8名の男性が取り組みました。
「キュウリ1本80円は高いな」
「肉屋を3軒回ったが値段がそれぞれ違うのでビックリした」「昨日家内から特訓を受けました」
 当日の俄か男性料理人達の発言です。その毎に女性達の爆笑が響きました。
 白米と味噌汁とサラダは古参男性3名で各40人分、あとの5名が1人1種類の料理を夫々10人分作ることにしました。
 料理の内容は カボチャの煮物、冷シャブ、肉ジャガ、玉子料理、キンピラ牛蒡と、みんなナルクの本の中から選び出したものです。応援の女性も来てくれたのですが「声は出しても手は出さない」と申し合わせた由。
 食後の女性の評価は「旨い 美味しい お見事」など賞賛の声が高く、「2ヵ月に一度やってよ」の声には参りました。
                           (藤井靖永)
 [栃木]
   とちの実会名物の大芋煮会

 11月10日(土)、5回目の芋煮会。雨が強く屋外での実施は無理となり、大谷石を刳り抜いた洞窟にガスボンベを据え付け行った。75人分、20Kgの里芋に6Kgの牛肉を中心とする多量の煮込みだ。この芋煮会は、皮むきから煮込み、味付け、盛りつけまで全て男性が担当し、日頃お世話になっている女性の皆様を感謝の気持で招待する。これが女性の会員に喜ばれ年々大盛況である。
 予定通り11時過ぎには、芋煮が配膳された。牛肉やコンニヤク、ゴボウ、大きめな里芋のホクホクした旨み、何とも素晴らしい味である。
 折しも「福祉調査センター設立」の件で、本部からお越しの青木富子調査センター事務局長にもご参加いただいた。
 美味しい食事の後は、走出事務局長の司会による交流会で懇親を深めた。
                                               (左塚英高)









 

生涯学習センター ニュース

   @劇団ナルク
         第2 4金曜15時        本部3F会議室
         団員急募             06-6351-0733  茶谷
   AJ&Bコーラス
         第2 4金曜13時         産業創造館15F
                             075-712-4012  広部
   B司馬街道を行く
          新年会 1月19日       浪速の「ぼたん鍋」 

 追悼 山村一夫氏を悼む
 守口・門真拠点代表 山村一夫さんが急逝されました。氏は平成13年、田中前代表の
後を受けて、同拠点の代表を務められました。氏はご自宅をナルクの事務所に提供され、
会議にも解放されるなど、物心両面でナルクに尽くされた。
最近では今月、地元の松下労連会館で開催されるレディースパーティーの準備のため、拠点を上げて奔走されておられた。享年80歳、まだまだの人生であった。
                               本部事務局長 寺井正治
  汐川昌典氏を偲ぶ
前代表 汐川昌典氏は希代まれな寂しがり屋、そして奇才の方でした。「天の川クラブ」での彼の活躍が、時間預託月1000点を突破する礎となりました。拠点内11の地区会、月4種の月例懇談会を定着させるなど、まさに氏の赴くところ人の輪・和の絶えることがありませんでした。痛恨!先月4日67歳にて「天の川」へ召されました。私たちは、氏の意志を永久に引き継いでまいります。
          ナルク枚方・交野拠点代表 上田 卓是