2007年4月号 1面 |
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ナルクが各政党に公開質問状 |
2007年4月号 2面 |
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第2回拠点リーダー養成講座 3月6日 全国から31名が1泊研修 本年度のナルク・リーダー養成講座は3月6日7日の2日間、兵庫県篠山市の「ユニトピアささやま」で開催された。 この講座は拠点運営の中心的役割を果たしてもらえる人材の育成を目的に昨年からスタートし、今後も年1回開催していく予定である。 本年度は全国の拠点から40数名の推薦があったが、常務理事会で北は北海道、南は九州に至る拠点からの31名の最終受講者を決め実施の運びとなった。講師は本部役員が務めた。 講座のカリキュラムは、高畑会長による基調講演「ナルク総論」、田邊副会長・青木理事による「ボランティア活動と収益事業」、藤岡副会長・西村理事による「コーディネーターの役割と助け合い活動の実際」を中心に進められた。 初日は夕食後3つのグループに分かれ「拠点の課題と私の考え」を共通テーマ」として夜遅くまで討論が続けられ、講師陣は3グループを交互に訪問し、コメンテーターを務めた。 講座の最終科目として、受講者と講師たちとの意見交換の場が設けられ、受講者から時間預託活動現場での利用者の要望への対処方法、ボランティア活動者と収益事業参加者との関係、地域包括支援センターとの具体的関わり方など、活発な発言が続き予定した時間をオーバーする充実した会となった。 最後に会長から「受講者の皆さんと再び活動現場でお会いできることを楽しみにしています。頑張ってください」との挨拶があり、2日間の研修を終えた。 「お父さんの料理本」を購入した皆様の声 ○お母さんにはイ ロハハのイでも・・ この題名がユニークである ○表紙のイラストなど図案構成が目を引く ○料理の写真が親切で丁寧 ○他の料理本と異なり、読むだけでも面白い ○いくつかのレシピを試みたがどの料理も美味しかった ○友達に勧められて買ったが、得した気分 ○買って帰ったら、あなたが作ってと妻に言われた ○この料理なら俺にも作れる ○老人会の料理教室で使いたい etc 貴男にきっと役立つ料理本です。一家に1冊ぜひどうぞ 各拠点事務局へ.お申し込みください。本部へはFAXでおねがいします。 06ー69411530 (税込780円) 中国帰国者の皆さんと 三村共子(信州まつもとだいら) 金銭の取り扱い、数字との向かい合い、朝から晩までどんなミスも許されない緊張の毎日を過ごして40年、長い公務員生活だったが最後の1年は退職後の活動をあれこれ計画し、楽しんでいた。 その日を迎えホッとしていた時、思わぬ方から「小さな子どもたちへの空手の指導をお願いします」というお誘いを受け、いささか戸惑った。 私の子どもは、小学生の時から空手道場でお世話になっていた。練習日の夜、子どもを迎えに通っているうちに、いつしか私も誘われるまま道衣を着るようになり、30代の後半には有段者の仲間入りをするようになっていた。 その道場の師範からの頼みだったので断ることもできず、週3回出向くこととなった。 中に入って気がついたことは、若い母親たちが「食生活をはじめとする家事全般」「お姑さんとの関わり方」「子育て」など悩みを多く抱えていることだった。早速週1回集まり話し合う時間をもつことにした。娘と同じ同年代の母親たちの悩みを聞き、時に叱ったりなだめたりしながら、何か人のお役に立てればと頑張ってきた。 これが私のボランティアへの道の第1歩だった。 村の社会福祉協議会のデイサービス、入浴ボランティア、ナルクの活動なども新聞報道で知った。ナルクが中国帰国者の交流支援に力を入れていることを知り、早速拠点事務所を訪ね入会した。代表ともお会いし我が家の休耕田を提供し、米作りを実施してもらうこととした。昔ながらの手作業で、田植から稲刈りまで帰国者と会員が一緒に取り組んだ。収穫時には高畑会長も参加してくださり、一緒に汗を流してくださったことで会員の士気も高まった。その時の模様はテレビや新聞にも報道され、収穫したお米を使った食事会は感無量だった。 ほかに帰国者との作業は「ジャガイモつくり」「稲コキ菜の種まきから漬け込み」「料理教室」など多岐にわたった。マレットゴルフ、ウオーキングなども一緒に行い、コミュニケーションを深めることができた。 言葉の壁はあるもの、こうした行動を通じてだんだん会話も弾み、意思の疎通も図れるようになってきた。共同作業の達成感を共に味わったことで心も通じ合えるようになったのだと思う。 明るく楽しくをモットーにこれからも頑張っていきたい。 団塊世代の皆様にもナルクをより理解していただき、生き甲斐の1つにボランティアを加えていただきたいと思う今日この頃である。 ナルク公開質問状を読んで 大阪大学大学院人間科学研究科教授 堤 修三 ナルクの政策提言審議会で纏められた「公開質問状」を拝見しました。年金・医療・介護保険については具体的な提案も盛り込まれていて、ナルクの皆さんが真剣に論議して纏められた様子がうかがえます。 「公開質問状」を読んでまず私が感じたことは高齢者の皆さんが、年金制度の改革により今後は年金額が抑えられていくだろうという予測の下で、これまでの生活を維持できるだろうかという強い不安を持っておられることでした。ナルクの会員になっておられる高齢者の皆さん方は、充実した職業生活を送られ、そこそこの年金は受けておられる方が多いのではないかと思いますが、それでも「年金」という自分の選択や努力ではどうしようもない収入によって生活されておられるだけに、若い人々が考える以上に、生活への不安が大きいでしょう。基礎年金額の引き上げ・生活困窮者向け医療制度の創設・介護保険料軽減などの提案は、そのような高齢者一般のお気持ちの表れだろうと思います。 いま少子化の進行になかなか歯止めがかからない中、社会保障費が高齢者向けに使われ過ぎている、もっと子どものために使うべきだと言う声を耳にします。また高齢者は意外にお金を持っているから高齢者に負担をもっと求めてもいいという意見もあります。そういう世間の雰囲気を敏感に感じ取った高齢者の中には、自分たちは少し遠慮した方がいいのではないかと考える人もいるようです。しかし為政者は、単に費用の多寡を機械的に判断すべきではありませんし、高齢者の遠慮の裏にある生活の不安を見過ごさないように十分注意しなければならないのではないでしょうか。 ナルクの皆さん方は低所得の高齢者に配慮せよとだけ言っているのではありません。税制の項で触れられているように、所得税の累進税率を引き上げて、持てる者にはより多くの貢献をしてもらおうと提案していますし、消費税を10%に引き上げて社会保障の財源に充てるように主張していることも注目すべきです。逆進性があるという消費税を引き上げるとすれば、その影響を受けやすい低所得者の年金や医療費・介護保険料について手厚い配慮をすることは当然に必要なことですし、その意味で公開質問状の提案は筋が通っていると思います。各党の皆様方には消費税の引き上げという部分だけをつまみ食いすることなく、全体の意をくみ取っていただくよう強くお願いいたします。 また「公開質問状」では、NPO法人が行うボランティア活動について非課税とするよう要望されています。何らかの方法で認知されたボランティア活動を非課税とすることは高齢者の社会参加への呼び水となり、結果として介護や医療の費用低減に役立つのではないでしょうか。これについてもぜひ積極的に検討していただきたいと思います。 政策提言活動は政治活動ではありません! ナルク副会長 田邊栄一郎 ナルクは設立の際、規約で「営利活動、政治活動、宗教活動」をしないと決めましたが、その後、NPO法が制定され、その第2条でも「政治上の主義を推進し支持し、またはこれに反対することを主たる目的とするものでないこと」と書かれています。ナルクはそれに沿って定款細則第7条に「この法人またはこの会員の名をもって政治・宗教その他定款第4条に定める目的に抵触する行為を行わないこと」と明記しました。 ナルクは様々な履歴と考え方を持った人の集まりですが、それはナルクの理念に共鳴し、時間預託制度の魅力に惚れ込んで、老後に向かう人生を豊にアクティブに生きようとしたからに他なりません。 しかしナルクの組織が大きくなりますと、それを政党の勢力拡大に利用したり、自分の選挙に会員を使いたいとか、自分の商売にナルクを役立たせたいと考える人が生まれてきます。或いは会員に働きかけて特定の宗教勢力拡大に走る人も出てきます。そうなりますと会の融和が乱れ混乱が起きます。純粋に「人様や社会のためにボランティアで貢献したい」「ボランティアをやらせて貰って生き甲斐と健康と出合を持ちたい」と考える会員は退会し、会はやがて衰退していきます。そうならないように決めたのが定款細則第7条なのです。 しかし昨年の道路運送法改定の様な本来のボランティア活動が事実上出来なくなるような政治課題が起きたときや、今回のように弱い高齢者にのみ負担が強いられる様なときは、ナルク共通の課題であり、広くは日本の全高齢者の問題ですから各政党に公開質問状をなどは定款第2章の目的・事業に沿った行動として許されるものと考えます。 ナルクがナルクの目的である高齢社会にふさわしい地域社会実現のために、社会全体の利益と福祉の推進に寄与する政策を掲げ、またそれを実現する政党を紹介して、高齢者の参考に資することは、政治活動ではなく、政策提言活動であり、ナルクのミッションでもあるのです。 (知っ得休載します) |
2007年4月号 3面 |
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300拠点を目指して 未来が開かれる分離独立 B 横浜のケース 横浜拠点は平成7年に設立されたが、平成13に東横浜、平成15年に南横浜が相次いで分離独立した。 この分離独立を可能にしたのは、平成8年、拠点設立1年後の段階で、横浜市を含む広大な地域を5分割し、5つの活動グループを設けたことにある。これにより各地区の活動が活性化され、冒頭の分離独立となった。 独立時点と現在の会員数を比較したのが下の表である。 分離で会員数が減った横浜拠点は分離後 150人も増加した。 この数字は何を物語っているのか。それは拠点の分離独立により @分離する母体も独立していく組織も新たな役員と活動会員の増加にも力を入れた結 果、会員増が実現できた。 A分離した地域にナルクの情報を細かく発信し活動会員の確保に力を入れた結果、地 域情報の吸収が可能になり地域密着効果が格段に上がり、会員の増加と活動の活性 化が顕著になり、3拠点平均78%の会員増となった。 前東横浜代表の太田善朗氏は「ナルク設立以来叫ばれている『最小行政単位の拠点設置』を実現することが、ナルク発展の大きな要素であることを痛感しています。分離独立のリスクは分離する側、出て行く側にも人事面、事務面、その他多くありますが、希望を持ってそれを乗り越えるところに、ナルクの明るい未来が開けるのです」といっている。 横浜の場合は運営委員会の総意に基づいて理想的なグループ分けを実施しているが、当時の運営委員の将来を見越した卓見に改めて敬意を表したい。 (組織担当・藤岡武) |
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ナルク海外研修旅行 参加者募集 申し込み受付は4月23日から ナルク2007年海外研修旅行の概要を次のように決定しました。 行き先は英国はスコットランド・ロンドンからフランス・パリへ。 ロンドンでは、エイジコンサーンにてレクチャーや現場視察による介護福祉の現状を学び ます。 |
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《 日程 》 6月18日(月) 関西国際空港から出発。(日本航空) 成田国際空港からの出発便は、参加者が6人以上なら可能。 ロンドンの空港で関西発便と合流。 6月25日(月) ・同空港に帰国。《訪問場所・施設》 英国介護福祉施設 エイジコンサーン・ウエストミンスター支部。 ナルクロンドン クラブの人たちとの交流も考えています。 《観 光》 歴史と文化を誇るスコットランドの国立美術館や博物館を始め、バッキンガム宮殿 や国会議事堂、本場ウィスキー工場の見学、ドーバ海峡をユーロトンネルで渡って パリでの観光。 オプショナルツアーとしてベルサイユ宮殿、ルーブル博 物館、フォンテーヌブローとバルビゾン観光など盛りたくさん。 《参加費》 一人325,000円 (関西国際空港発便) 一人335,000円 (成田空港発便) 共に変動のある航空 燃料代や現地空港税 は別途) 《申込み受付》 4月23日(月)午前0時からFAXで。 (06ー6941ー5130=ナルク本部旅行委員会)まで。 先着順。定員40名に達し次第締め切ります。 4月下旬に詳しいことについて説明会を開く予定です。 |
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生涯学習センターニュース ○J&Bコーラス 第2・第4金曜 13時 産業創造館15F 問合せ 広部(京都) 075−712−4012 ○劇団「ナルク」 第2・第4金曜 15時30分 産業創造館15F 問合せ 茶谷(西宮) ○司馬「街道を行く」 4月29日(日) 京都三閣の一つ 西本願寺非公開の国宝「飛雲閣 問合せ 本部藤岡 ○口腔ケア出前講座 (認知症嚥下予防) ウエルテック社協賛 問合せ 本部中島 ○ケアメイク出前講座 パピリオ化粧品協賛 問合せ 本部安藤 HAO縁結び ナルク結婚相談所 未婚のお子様のおられる全国会員の皆様、まずはご一報を 問合せ 本部安藤 enmusubi@nalc.jp 06−6941−5448 本部に強力な助っ人 拠点数が124を数え、本来のボランティア事業を支える為の「その他の収益事業」も増えてきて、本部事務局が手薄になっていたが、このほど強力なスタッフが現れた。 名前は立田英雄さん。高槻・島本拠点の代表として敏腕を発揮されたやる気と経験豊富な方である。 担当は「生活研究アドバイザーで」で、3月13日から顔を出されている。現役時代に培われた企画力・折衝力を活かして、本部の多様な業務を担当願うことになる。 拠点リレー訪問25 地域と共に歩む「茂原」 「向こう3軒両隣」のような助け合いによる「地域社会の再構築」を目指し、地域密着型拠点として、「ナルク茂原」は平成12年9月にスタートしました。 エリアは茂原市と5町村、事務所を中心に25キロ圏内で、人口は約16万人です。1月末現在の会員数は154世帯、225名です。 会員の他に榎町商店街との提携による高齢者、子育て支援の福祉拠点「榎町つどいのひろば」に参加する「ひろば会員」もいます。松永代表は「活動できる会員の増強と会員の若返りがこれからの課題です」と言います。 「榎町つどいのひろば」は、平成15年8月に、榎町商店街振興組合との共同運営プランが千葉県の商店街再生プランに選ばれ、補助金もおり10月にオープンしました。 「榎町つどいのひろば」(ナルク茂原事務所)は、毎週月水土曜日の10時から15時まで、地域の高齢者・ナルクの会員向けにカラオケ、パソコン、気功、囲碁将棋などを、子ども向けには算数、習字教室など色々な講座を運営しています。 会の設立当初は松永代表宅に事務所を置いていましたが、個人宅では会の発展に限界があることを痛感していたとき「榎町つどいのひろば」の話が持ち上がりました。「これに参加すれば事務所も確保できるし、私たちが目指す地域密着型多世代交流、生き甲斐づくり、街づくりに繋がるのではと思い、事業費の負担というリスクはありましたが白熱の議論の末、参加に踏みきりました」と代表と渡辺事務局長は語っておられます。 「この建物の中に事務所があります」と案内されたのが、商店街の一角にある2階建ての空き店舗でした。40坪ほどのスペースの中では「うたごえ会」の最中です。お話しを聞いているとき、片方からは合唱が聞こえます。1日に30人ほどの来訪者がありますが、半数は会員の方々で、一般の方をさらに増やすのが次の目標とのことです。 「行政や商店街と協働し、集客に努力することで、新しい街づくり、新しい人づくり、新しいコミュニティが可能となります。これもナルクの一つのあり方ではないでしょうか」と皆さんが強調されていました。 この事業に参加することを可能にしたのが、ナルク茂原の徹底した地域密着活動です。清掃活動奉仕は毎月ブロックごとにクリーンキャンペーンを実施し、また小学生の下校時の見守りや、車椅子の学習会なども積極的に行っています。 仙台・平塚と並び称される日本3大七夕祭りでは、飾り付けは勿論、祭りの後の清掃にも力を入れ、1日50人が2日間参加しています。 活動の原点になっているのが、愛称の「いちご」です。「会員一人ひとりは野辺に咲く小さな花で、小さな実しか付けない野いちごのように地味ですが、皆が力を合わせれば大きな赤いいちごになるのです」 課題は「社会貢献と時間預託のバランス」、そして「会員の高齢化」とのこと。団塊の世代など新しい人を入会させるには時間預託の強化も必要であると松永代表は言います。 「夢は地域社会の再構築です。その一歩として会をブロック毎に充実させ、向こう3軒両隣的に気楽にお茶を飲み、集える場所をナルクが中心となって地域に多く作ることです」という代表の言葉に皆さん大きく頷いておられました。 (日比野昌弘) |
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2007年4月号 4面 |
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読者の広場 随想 日米遠距離助け合い ナルクUSA 会長 ツエ恵子 2月25日は広島のグループホームにいる母の誕生日でした。ホームで誕生日会があると知り、お花を届けたいと思い、ナルクUSAの中村さんに相談し、本部の国際部・仲さんに連絡をとって頂きました。仲さんのご尽力で広島拠点大島代表がご自身で行ってくださることになりました。 大島さんは前もってホームへ下見に行かれ、仲さんはわざわざ電話で母の好きな花を尋ねてくださったり、とても感激しました。 当日はお花を届けていただいたのは勿論、写真もとって頂き、私の初めての預託時間使用となりました。 会員の多いサウスべイ地区のコーディネーターも兼任している私にとって、今回のことは、とても勉強になりました。皆さんにこのお話しすると、父の日や母の日にお花を届けていただきたいと言う声が多くありました。これから遠く離れた日米間で助け合いの機会がもっと増えて、ナルクがあって良かったと言っていただけるようにもっと頑張ろうと思いを新たにいたしました。 迅速な対応と細やかな気配りをしてくださった仲さん、見ず知らずの私の頼みを心良く承諾してくださった大島さんに心より感謝し、お礼を申し上げます。 夕張を訪ねて 江別・植松 直 去年の北海道の3大不幸事は「滝川のイジメ」「夕張の再建団体転落」「江別の病院問題」だと言われています。 お正月明けに早速夕張に行ってきました。「ナルクは組織を挙げて協力は惜しみませんから、皆さんもNPOのボランティアとして新しい夕張の市民活動に参加しませんか」と呼びかけてきました。 新しい市民活動には役所の窓口業務、石炭博物館や美術館でのボランティア、映画祭での活動もあります。江別の会員にも「知り合いが夕張にいたら、この新しい活動に参加するよう頼んでください」と呼びかけています。 3月には市役所の全部長・課長が退職します。一般職も300人の希望退職を募ったところ200人ほどが手を挙げています。消防も救急も人員不足になります。市民サービスだけでなく、市民の安全にも市が責任をとれなくなりそうです。 吉永小百合さんも夕張の応援に声を出してくださっています。これからも市民が夕張で元気に過ごして欲しいと、全国の人がエールを送っています。私たちも傍観はできません。他山の石としなければなりません。 月月火水木金金 東信州みよた・山崎彬雄 昨年11月、市民活動フォーラムに若い人と一緒に参加して、大きなショックを受けて帰って来た。 まず最初に「昭和12年生まれの69歳です」と自己紹介をすると「失礼ですがジコチューさん、タナボタさま、おたかりさまの世代ですね」と言われた。 「いや高齢者は年金は下がるし、控除もなくなって税金は上がるし大変なんですよ」と言うと、今度は別の人が「その年金、私たちが働いて払っているのよ、公民館や体育館で朝から遊んでばかりいて、子どもは託児所に預けろ、親は施設に入れろ、と言うのだから税金出すの当たり前ですよ」と言う。 もう1人の女性はもっと厳しかった。「あなた方は日本を豊にしたには自分たち、と言うけれど、全くのウソ。得をしたのはあなた方だけ。私たちは生活に追われ、子育てに追われる毎日。年金で海外旅行だ、生涯学習だ、健康管理だという年金族の税金はまだ少なすぎると思います。子どもが親を殺すようなこんな世の中にしたのはあなた方の世代です」ときた。 そして驚いたのはメモで渡された次の歌詞である。実はこの歌、昨年の夏あるボランティアのイベントで40代の人から知らされたのと同じ物だった。 ご存じの海軍軍歌の替え歌だ。 1 朝だ夜明けだ外車に乗って 家を出て行く我が家の爺ちゃん 昼まで俳句で午後またサロン うちの爺ちゃんの生涯学習 月月火水木金金 2 朝だ夜明けだ タクシー呼んで 家を出て行く我が家の婆ちゃん 昼までプールで午後またエステ うちの婆ちゃんの健康管理 月月火水木金金 3 朝だ夜明けだチャリンコ乗って 仕事に出て行く我家の父ちゃん 頭ボサボサ心はぼろぼろ うちの父ちゃんの会社の勤務 月月火水木金金 4 朝だ夜明けだ 託児所に寄って 仕事に出て行く我家の母ちゃん 昼間までパートで午後またパート うちの母ちゃんのパートの勤務 月月火水木金金 少々悪意を感じたが息子や娘の世代は、こんな目で我々を見ているのかと衝撃を覚えた。家庭をほっぽらかして徹夜残業をしまくって、大量生産で価格を下げ、弱い業者を廃業に追い込んだり「弱肉強食、世情の不安」を作ったのが我々だとすれば、やり過ぎたことを元に戻す責務があるのかと考えざるを得なかった。 記者レポート ひたち 15名の救命救 助士が誕生 日立市でバイスタンダー講習会が行われた。11人の会員が2回に分けて講習を受け、心肺蘇生法とADE(自動対外式除細動器)の使用できる資格を得た。 復習の意味で前年に続いて2回目を受ける会員もおり、日立拠点ものべ15名の方が応急手当と救命処置が出来るようになった。「人工呼吸は10年も前にやったのですが、AEDは初めてで大変勉強になりました」と参加者はいっている。 (菅野桂子) 枚方・交野 きれいにしました! 今年は例年より暖かく、雨もない上々の日和に恵まれて、5名で、恒例の行事となった「サンポエムひらかた」のバルコニーやガラス窓、網戸の清掃をした=写真。「サンポエムひらかた」は、老人福祉施設、通所介護、訪問介護、在宅介護支援センター、配食サービス、訪問入浴サービス、居宅介護支援など多くの活動をしており、「天の川クラブ」も配食やデイサービスの手伝いをさせてもらっている。 (野村文夫) 水戸 会員500名突破 設立7年目で、ついに会員が500名を突破しました。500名以上の拠点は全国で3つしかありません。時間預託も年間6000時間を突破します。皆様のご協力を感謝します。 私たちは1つ1つの小さな活動を1人ひとりが真心を込めて実行した結果、多くの方に喜ばれ、地域に大きく貢献できるようになりました。これからも、助け合い活動、奉仕活動をやらせていただくことで、生き甲斐と健康をいただき、ナルクの理念である「自立・奉仕・助け合い」を実践していきます。 (林 公英) 茨木・摂津 介護教室に参加して 先月号の「拠点訪問」で私たちの拠点が紹介されましたが、その記事の中にあった「介護教室」の体験記です。 教室は12月12日、済生会茨木病院との共催で開催されました。 @「家庭でできる応急処置」Aベッドサイドでできるリハビリテーション」B「高齢者の健康体操」の3部に分かれて実施されました。このうち、Bは参加者の体力測定。最初に椅子に腰掛けて立ち上がる動作が30秒間に何回できるか。次は、右・左片足で何秒立てるかと言ったものです。基準は30秒ですが私は立ち上がりは30回、片足立ちは30秒で基準以下でなくてほっとしました。講義だけでなく、測定もあり楽しく勉強することができました。 (枡野玲子) |
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かしま 学童見守り活動 昨年の秋から私たちも地域の小学生の通学路見守り運動を始めた。車のサンバイザーや自転車の買い物籠に「パトロール中」のプレートを付け頑張っている。 現在3グループが月に12回程度、児童の下校時間に合わせ車と徒歩で学童見守り活動をしている。 あるグループの見守りに同行すると、3名の会員がまず車で事前に道路を回り、不審者はいないか、怪しげな車が止まっていないかをチエックする。そして車を置いて人通りの少ない場所で子どもたちの下校を待つ。帰ってくる子どもたちに声をかけ、一緒に家の近くまでおしゃべりをしながら帰る。また従来のウオーキングの時間とコースを子どもたちの下校時間に合わせるように楽しみながら実施しているグループもある。今後もグループを増やし、健康作りにもつなげたい。 (鉄羅登志江) びわこ湖西 第3者評価機関にも ナルク滋賀福祉調査センターは、昨年7月にグループホームの外部評価機関として認定を受け、活動を開始しましたが、年明けの1月12日付で、県の方から「滋賀県健康福祉サービス第3者評価機関」として認定を受けることができた。 認定された調査員は、湖西拠点が4名、彦根拠点が3名の計7名。7人のメンバーは延べ31時間に及ぶ老いの手習いとも言える研修と、卒業論文の提出を経て、晴れて合格通知書を手にした。 一方、グループホーム外部評価の方は、約1年が経過したが、その間の受託件数は24を数え、着実に実績を積みつつある。 新年度の養成講座を実施するので、また新たに19名の調査員が加わり、総勢49(内湖西は22名)になる見込みである。 (鎌田光三) 再度 拠点代表とナルク記者の皆様へ 「北から南から」は本欄のように模様替えをしました。今後は記者の皆様が送稿してくれない限り、貴拠点のニュースは載りにくくなります。 新しい拠点でナルク記者を選任していない所は至急決定してください。そして積極的に原稿を送ってください(写真付を希望します)。 拠点代表、事務局長の皆様、最新のナルク記者のお名前を、至急本部編集委員会までFAXでご通知ください (編集長) |